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2004年5月23日 ワインセラーへ
ちょっと仕事が忙しくて、なかなかまとまった時間が取れない今日このごろ。
何とか時間を作って菌糸ビンの交換をしました。
今度はいつ菌糸ビン交換の時間が作れるかわからないので、ちょっと時期が早そうなやつもとりあえず交換。なんかちょっともったいない。

「こいつはまだ大丈夫かな?」
「こいつは交換しておいたほうがいいかな?」
なんて選別して取り出したのが15本。
「さ〜て、どれくらい大きく育っているかなぁ〜」
なんて期待を込めて掘り進んでいくと、小さなメスが暴れていただけでがっかり、なんてこともありつつ作業は順調に進んで行きました。

今回一番大きかった個体がこいつ。
3/28に割り出してちょうど2ヶ月。もちろん高濃度酸素飼育で育った個体です。

高濃度酸素飼育はオスだけを見る限り一番小さな個体でも18.6gとなかなかよい成績を収めています。

しかし、通常の飼育も負けているわけではありません。

3/14に割り出した個体ですが、20gを超える個体も出ました。
しかし、最小の16.4gを出してしまうなど、高濃度酸素飼育に比べると現時点では2gほど、遅れをとっているようです。

果たしてこの差は縮まるのでしょうか?。

菌糸ビン交換も終わって一休み。
しかし、今日はもうひとつお仕事があります。それはお引越し。
昨日今日と寒い日が続いていますが、もうすぐ6月、時間が取れるときにやっておきましょうということで、温室を解体して片付け、ワインセラーにお引越ししました。

じゃ〜ん。久々にワインセラー の登場です。
温室の菌糸ビンをトレーに載せてワインセラーに移動する。
「よいしょ、よいしょ・・・」
菌糸ビンの移動もほぼ終了し、メタルラックの解体作業をしようと思ったときに気がついた。

「高濃度酸素容器・・・・」
こ、こ、こいつはどうすればいいんだ!。

こんなでっかいヤツはワインセラーの中に入らんぞ!。
無理やり入れたとしても高濃度酸素発生器をワインセラーの外に出したのではケースの中に熱風を送り込むことになる。

高濃度酸素発生器をワインセラーの中に入れたとしても、排出された二酸化炭素をどう処理するんだ・・・・。

行き詰ってしまった。
「この実験は温室だけで実験できる秋口に行うべきだったのか・・・・・」

24℃に保たれたワインセラーの中と、30℃を超えることもある高濃度酸素の中・・・・結果は一目瞭然でしょうか。しかし、水につけるなどして少しでも温度の上昇を防ぎ、とりあえず高濃度酸素飼育を続けたいと思います。

両方とも通常飼育の菌糸ビンです。

左側の菌糸ビンから出てきた幼虫は16.4g
右側から出てきた幼虫は20.6g。

左側の菌糸ビンは黒くなっているのに対して、右側の菌糸ビンはきれいな茶色をしています。

「黒くなったビンより、茶色いビンのほうが大型の個体が出るような気がする」
「黒く変色するのは酸素のが関係しているのではないか」
このことから
「酸素濃度を高くして黒く変色するのを防げば大型の個体が出やすい」
と、推理されたのは掲示板のほうによく遊び来てくださるクワ馬鹿さん。

現在、高濃度酸素飼育では黒く変色したビンは出てきていません。
さらに、黒く変色したビンからは大きく育たなかった幼虫が出てきました。
だんだん面白くなってきました!。

さて、前回大々的にお披露目しました化学の実験の結果です。

なんと、どのティッシュにもかじった形跡は無し。どうやらウチのメスはまだ産卵モードに入っていなかったようです。交尾も確認したし、熟成期間も十分置いたんですけど・・・・。

唯一、興味を示したのが「食塩水」
こいつはかじるわけではなく、しばらくの間、なめ続けていました。

生物にとって塩分は生きていくにはなくてはならないもの。自然界では蝶が塩分などのミネラルを補給するために人の汗を飲みに来ることが知られています。
クワガタにとっても、塩分は貴重なミネラルなのかもしれませんね。実験は失敗でしたけど新たな発見がありました。産卵前や産卵後にはミネラル補給が必要かもしれません。

しかし、同時に実験をしてくださっているSPFさんからは貴重な実験結果を送っていただきました。私も負けて入られません、ほかのメスを使って再度実験にチャレンジです!。

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