HOME > オオクワガタ > オオクワガタ飼育 > 03年度オオクワガタ飼育記録

前へ 次へ
2003年4月26日 第2サイクルへ
今日は初夏を思わせるような暖かさ。
花粉の季節も、もうそろそろ終わり、釣竿を持って外に飛び出したくなる季節。
なんか、そわそわして落ち着かない(笑)。

あのシーバスのヘッドシェイクのしびれるような振動を早くこの手に感じたい・・・・・って、ここはシーバスではなくてオオクワガタのページでした、スミマセン(^^ゞ

えっと、うんと・・・オオクワガタのほうは・・・・

そうそう、前回透き通るような神秘的な色をしておりました蛹(さなぎ)は、こんな感じの色に落ち着きました。

昔よく見たカブトムシの蛹(さなぎ)と同じ色です。
まっ、同じ種類の虫ですからね。

「ほかの幼虫はどうかな?」
って観察しているときにちょっと振動を与えてしまいました。そしたらくすぐられてのた打ち回る子供のごとく、くねくね体を激しく動かす。

そのリアクションの大きさに衰弱死してしまうのではないかとかなりビビッた。

こいつはそっとしておいたほうがいいぞ。
前蛹(ぜんよう)の個体は注意して観察していたんですけど、24時間体制で観察するのは不可能なもんで、こちらの監視の隙をついてまた1頭蛹(さなぎ)になってしまいました。

このまま蛹(さなぎ)が増え続けると、あんまり頻繁に観察するのは危険かなぁ〜。

そうなるとますます蛹化(ようか)を観察するチャンスがなくなっていく・・・。さらに、花粉の季節が終わって外に出ることも多くなるし・・・・。

ちょっと厳しそう。
さてさて、これだけ暖かくなってきましたので、幼虫&蛹(さなぎ)たちには温室は必要ないでしょう。

幼虫たちはみんな蛹室(ようしつ)を作ってしまいましたので、成長しきらないうちに蛹(さなぎ)にならないようにと買ったワインセラーも必要なくなってしまいました。

ってことで、幼虫の入った菌糸ビンを段ボール箱に入れて部屋の隅の棚に置くことにしました。

菌糸ビンを買ったときのダンボール箱をとっておいてよかった。何かに使うんじゃないかと思ってとっておいたんです。

今までの経験からこういう場合、なんにも使うことがなくて、結局捨てることになるんですけど、今回は私の人生で唯一の例外だったようです(笑)。

さて、暖かくなってきたってことは・・・・・・そう、成虫たちが冬眠から目覚める。
飼育ケースは家の外の涼しいところにおいてあるので、オオクワガタたちはまだ冬眠から目覚めてはいないようです。先週あたりから入れておいたエサにはまったく手をつけていません。

「もうずいぶん暖かいのになぁ〜。もしかして冬を越せなかったのか?」
冬の間は一月に一回霧吹きをしただけです。あまりいじるのはよくないので生死の確認はしていません。ちょっと不安。

飼育ケースを取り出して、そっとえさ皿を取り除くと・・・でてきました、仰向けになっていると思ったら、うつ伏せなんですね。

じっとして動きません。

「生きてる?」

不安まじりでおしりをつめで軽くひっかくと、もぞもぞと動き出しまた(ホッ)。

ほかの成虫たちも無事冬を越せました。
今年もまた産卵してもらうべく成虫たちを洋服ダンスを改造した温室に移しました。

温室の温度設定は27度。アクアリウム用のサーモスタットでトイレ用のファンヒーター(左下)をコントロールしています。

一番下の段が温風の通り道。アルミのトレイに水を張って湿度を高めています。

左上の扇風機は温室内の温度を均一に保つための循環ファンで、アクアリウム用のタイマーを使用し5分ごとに1分間運転させています。

当初の予定では、今年オオクワガタを主体としたテラリウムを作ってこのお話は終わる予定でしたが、予定を変更することにいたしました。

オオクワガタがカブトムシのように人前で活発に活動しないことがわかったことがひとつの理由です。せっかくレイアウトしても肝心のオオクワガタが姿を見せないんじゃ、さびしいですもんね。

でも、そんなことはたいした理由ではありません。

「実はブリーディングの魅力に取り付かれてしまいました〜」って、おいおい(笑)。

80ミリをこえる大型個体を作出する。
そこには、温度やエサ、遺伝などあらゆる要素が絡み合い、解明されていないことが多くあるので、「自分で工夫し、自分で実験し、自分で正解を導き出す」必要がある。

知れば知るほど奥が深く、実際にやってみたいことが次から次へと湧き出てくる。
こうなってしまうと探究心を抑えられない(笑)。

「何でこっちの水槽はコケだらけで、こっちの水槽はまったくコケが生えないんだろう?」
「何であのシーバスはルアーを何度も追っかけて来るのに食いつかないんだろう?」
に、
「なんでこのオオクワガタより、こっちのオオクワガタのほうがでかくなったんだろう?」
が、加わっただけなんですけどね(笑)。

バラって知ってます?。そう、どこの花屋さんでも見かける花のバラ。
花の中でもバラの愛好家は最も多く、世界中で日々品種改良されているので今では2万5千以上もの種類があるそうです。

いろんな種類が作り出されてきましたが唯一不可能なのが「青いバラ」。

世界中の愛好家があきらめた「青いバラ」。その青に最も近いバラを作り出した一人の日本人の話を以前テレビで見かけました。
独学で交配を繰り返し、44年の歳月と数多くの失敗の果てに生み出された世界で一番青に近いバラ。

作った人は70歳のよぼよぼのおじいさんだったけどかっこよかった。
「あんなふうに歳をとれたらいいなぁ」ってあこがれた。
おざなりな言い方だけど夢とロマンだね。
たぶんそんな記憶もあいまって、クワガタを続けてみたくなったんだと思う。

そうそう、今回買ったワインセラーだけど、やっぱ換気の機能が付いているみたい。

一週間、菌糸ビンが入った状態でドアを開けませんでしたが、酸素の濃度はほとんど変わりませんでした。

濃度はだいたい20.6%。大気の21%よりやや少なめなのは菌糸やオオクワガタが呼吸している証拠だね。それ以上低くならないのは換気している証拠。

ちなみに写真を撮ろうとドアを開けた瞬間、酸素濃度は21%に戻ってしまいました。

それがこの写真(意味なし・・・・笑)
次へ

前へ   このページの先頭へ   次へ

 HOME > オオクワガタ > オオクワガタ飼育 > オオクワガタ飼育記録
菌糸瓶交換 ワインセラー オオクワガタの蛹室
オオクワガタの蛹(さなぎ) 第2サイクルへ オオクワガタの蛹化
菌糸瓶の添加剤 恋の季節 目指せ菌床産卵
構想編 坑道を掘る 外骨格編
オオクワガタの産卵 肉体編 菌床産卵 割り出し
結果発表 菌糸ビン交換 積算温度を考えろ
ルカヌスワールド Spring has come 温室に移動