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2003年04月19日 オオクワガタの蛹室
なんとなく、おかしいような感じはしてた。
どこか前と違うような気はしてた。

でも、
「前もこんな感じだったんじゃないかな?」
って、自分に言い聞かせていたような、そんな感じ。

しかし、仕事をしているとき何の前触れもなく気が付いた。
「もしかして、蛹(さなぎ)になる準備をしているのでは?」
別にクワガタのことを考えていたわけでもないのに、急に頭の中にひらめいた。

そう考えると確かにそうだ。
今までは食べ進んだあとはトンネルにならずに埋まっていた。
しかし、最近は壁面がつるつるのトンネルになっている。
しかもほとんど先に進まず、トンネルというより空洞になっている。
さらに言えば、空洞というより菌床の中にぽっかり明いた部屋・・・・。

「蛹になる準備・・・・」
こうなるといてもたってもいられない。
早速インターネットで蛹になる部屋について調べてみる。
「最近は便利になったもんだべ」
って検索してみると、たくさんありました、蛹の部屋の写真。
蛹になる部屋のことを蛹室(ようしつ)というそうです。

私のクワガタたちが造っている部屋と比べてみると・・・・・確かに同じ、クワガタたちは蛹になる準備に入ってしまったようです。

「うげー、せっかくワインセラー買ったのにー」
最近の暖かさに釣られて蛹になる準備を始めてしまったのならワインセラーは遅きに逸した。
「最近の陽気のせいではなくて偶然、蛹になる時期だったんだよね」
クワガタたちにうなづいてほしかったけど・・・・。

「なっちまったもんはしょうがない」
半ばあきらめモード(笑)。
それぞれのクワガタを調べてみると、なんとすべてのクワガタが蛹室を作ってる。
オスもメスも大きいやつも小さいやつも・・・・。
体の小さいメスよりも、オスのほうが蛹になる時期が遅いと思っていたのに・・・・。
となると、完全に成長しきらないまま、最近の陽気で蛹室を作ってしまったのか・・・・。
ちょっとがっかり。



見栄えのいいやつを前面において記念写真(笑)。
こんな感じでビンの真ん中辺りに蛹室を作ってくれるのはまれなほうで、ほとんどがビンの底に蛹室を作っていました。
ビンの底に作られると、ビンの表面が湾曲していて写真が撮りづらいからね。

蛹室を一生懸命拡張中のクワガタ。
奥のほうはいい感じのお部屋になっているんだけどちょっと奥行きが足りないみたい。

でも、手前はもうガラス面だからこれ以上拡張できない。
この先、彼はどうするつもりなんでしょうか?。
こちらのクワガタはもう十分大きな蛹室が出来ているのに何が気に入らないのか、せっせと拡張中。

これくらいでいいんじゃないの?。
こいつも変な蛹室を作ってる。

頭の上のほうを斜めに大きな空間を取って・・・いったい何に使う予定なのでしょうか?。

蛹室の作り方も個体によって千差万別で面白い。
そんでもって、こいつが一番オーソドックスな蛹室。
水平に見えるけど、ちょっと斜めになっていて頭のほうが高くなっています。

中の幼虫は、体がまっすぐに伸びて、しわくちゃになっています。蛹になる直前の状態で前蛹(ぜんよう)と呼ばれる状態です。

さて、こうなるとぜひとも、蛹に変態するところを観察したいですね。
前蛹からどれくらいの期間で蛹になるかわかりませんが、しばらくの間、目を離すことが出来ません。

そうそう、
「ワインセラーって酸欠大丈夫なの?」
ってメールを何通かいただきました。
私も不安なもんで、1日2回ほど換気をしています。

でもね、
「ワインは生き物だから・・・・」
ってよく言いますよね、ってことはワインも新鮮な空気が必要なんじゃないかな〜?

もしかしたら循環ファンを利用して、外気を少しずつ取り込んでいるかもしれない。
ってことで、酸素濃度計なるものを借りてきました。

左が温度計で右が酸素濃度計。大きさはポケベルサイズ。ポケベル?覚えていますよね(笑)。

大気にはだいたい21%の酸素が含まれているそうです。これが19.5%くらいになるとちょっとまずい。

さらに18%で限界状態らしい。
さてどんな結果が出るでしょうか?。
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