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2003年4月12日 ワインセラー
洋服ダンスを改造した我が家の温室も、ところ狭しと菌糸ビンが並ぶようになりました。

それぞれ、個体によって成長の速度が違っているため、いっぺんに菌糸ビンの交換をすることをあきらめ、最近では2、3本ずつちまちまと交換しております。なんか毎週菌糸ビンの交換をしているみたい(笑)。結構手間がかかる^^;

4月になって日中の気温が20度を超えるようになり、温室内の最高気温も26度をマークするようになって来ました。ってことは菌糸ビンの中はさらに高温になっているような気が・・・・!。

「このままではオオクワガタの幼虫たちが高温でやられてしまう!」
いったいどれくらいの温度まで幼虫たちが耐えられるかわからない。
でも、あまり高温だと、しっかり成長しきらないうちに、蛹になってしまうらしい。
そうなっては大変。なんとか対策を練らなくては。

早速インターネットで探索してみる。
「みんなどうやってるの〜、高温対策?」

部屋ごとクーラーをかける。
う〜ん、うちの場合洋服ダンスの中だからな〜。それに部屋ごとだと電気代が^^;

クーラーボックスに保冷剤と一緒に入れる。
飼育頭数が少ない場合のみ有効ね。うちの場合はちょっと・・・。

冷蔵庫を改造する。
ナルホド、その手があったか!。冷蔵庫を改造することを検討してみましょ。

問題は温度制御。
冷蔵庫をそのまま使ったのでは10度くらいですもんね、いくらなんでも低すぎます。
こいつをなんとか20度くらいで制御しないと。温度制御ならサーモスタットだよね。
ヒーター用のサーモスタットは温度が下がるとスイッチがオンになってヒーターを動かす。
この逆の動きをするサーモスタットを探せばいいわけさ!。

話は簡単、早速インターネットで検索すると・・・・・ありました、ありました。
その名も「換気扇サーモ」。温室内の温度が上昇したときに、換気扇を動かして温室内の温
度を下げるやつ。

「ちょろいね〜」。あとは冷蔵庫を探すだけ。
・・・・っと思ったんですけど、そいつは甘かった。
たかが換気扇を動かす程度の品物。低格負荷がたったの50Wしかない。
「こんなんで、冷蔵庫のコンプレッサを回したら一発でヒューズがぶっ飛ぶ」
小型冷蔵庫だって100Wくらいはあるでしょう。

「そうだよな〜、園芸でクーラーなんか回さないだろうし・・・・」
ヒーター用サーモはあっても、クーラー用サーモなんてあるわけない。
500Wを超えるような換気扇サーモなんてあるわけない。
行き詰ってしまった・・・・。

が、インターネットで必死に探しまくってとうとう見つけることが出来ました。
農電というメーカーの電子サーモ。
その名も「農電 電子サーモ ND−610
なにが610で、どの辺が610なのかはナゾ(笑)。

一般家庭向けのサーモではなくて農家向けのサーモのようです。いうところのプロ仕様(笑)。

価格は1万円。なんと1000Wまで使用可能です。
しかもこいつが一番下のランク。さすがプロ仕様は違う(笑)。

写真右側の黒いコードがセンサーが付いているコード。左下のコードがコンセント。さすがにビニールハウスで使うことを考慮してか、めちゃくちゃ長い。
お金を払うとオプションでさらに長くなるらしい(笑)。

本体中央下のコンセントに差し込めば0度から50度まで制御可能との事。

こいつがなぜ1000Wの換気扇サーモとして使えるかというと、本体左上のスイッチがミソ。

なんとこいつはヒーター用サーモにも換気扇サーモにも使えるんです。ちょっと見づらいですが、スイッチを「H」するとヒーター用サーモ、「C」にすると換気扇用サーモになるんです。

そう、ヒーター用サーモとして使うから1000Wくらいは必要。でも、スイッチひとつで換気扇用
サーモになるから・・・・・・1000Wの換気扇サーモの出来上がり!。めでたし、めでたし。

「さて、あとは冷蔵庫を入手するだけ」
電気屋さんに行って、いろいろ見て回ったんですけど、どうしても納得のいくものが見つからな
い。1ドアータイプでも必ず製氷のスペースがある。2ドアーにすると大きさの割りにスペース
が小さい。

卵を入れる場所や、バターを入れる場所、ペットボトルを入れる場所などいろいろ工夫がなさ
れているんだけど、そいつが返ってスペースをつぶしてしまっていて、菌糸ビンを入れるスペ
ースが限られてしまってる。

「製氷スペースやポケットなんか要らないから、ただの箱って感じの冷蔵庫はないかな〜」
と、つぶやきながら探していると一台の黒い箱のようなものが。
「ワインセラー?」
なるほど、ワインセラーか。こいつはいい物を見つけたぞ!。
早速、そのワインセラーを物色。
中はただの箱。棚が付いていて、その棚の高さは自由に変えられる。しかも加湿装置まで付
いていてまるで「菌糸ビンを入れてください」といっているかのよう(笑)。

「これだ!」
ぎゃはははー、めっけたぞー。有頂天になって喜んだ。
「こいつはちょっとちっちゃいから、もう少し大きいのを取り寄せてもらうか」
と考えながら価格を見ると・・・・・なんと15万!。
「ゲッ!」
心の中で叫んだつもりが声になってしまった。
隣で冷蔵庫を見ていたおばさんがこっちを見る。
「カエルをふんずけたワケじゃないから大丈夫」
私の目はそう訴えていた、たぶん(笑)。

しかし良いヒントをもらった。インターネットで調べれば安いワインセラーがあるかもしれない。
速攻で家に帰って、インターネットで検索する。
で、見つけたのがこいつ。
エクセレンス 「ワインクーラー110L」 MB−111C
実勢価格6万円弱。詳しい仕様はこちら

インターネットオークションで入手しました。
オークションといっても中古ではなくて新品です。
業者がオークションを利用して新品を売っているわけ。

オークションみたいに値段を吊り上げていくわけではなく、提示されている価格で応札したら即落札。なんかオークションじゃないけど、販売網を持たない通販の業者にしてみれば格好のマーケットになってるみたい。

「オークションと趣旨が違うんじゃないの?」
まっ、私もそのおかげでほしいものが手に入ったんだから、気にしない、気にしない(笑)。

棚をつけたところ。
庫内左下の容器が蒸発皿
棚をはずしてみました。
ハチミツ1000を
並べてみました。

正確にはワインセラーじゃないそうです。ワインセラーに必要な湿度を調整する装置や加温
装置が付いていない。さらに温度制御が大雑把みたいで一定温度をきっちりキープするよう
なワインの熟成には向いていないらしい。だから「ワインクーラー」が正式名称。

でも、ワインクーラーだとなんとなく銀で出来たおしゃれなバケツみたいのを想像してしまいま
すよね。だからワインセラーってことで(^^ゞ

クワガタの幼虫を飼う分には、湿度は蒸発皿で十分だし、夏場対策だから加温の必要もな
い。さらに温度制御は電子制御の高性能サーモを使うからこの辺はまったく問題なし。



冷蔵庫と決定的に違うのが、このファン。
中央やや下から空気を吸い込み、上のファンから吐き出すことによって、庫内の温度を一定に保ってくっれます。こいつは便利だよね。

冷蔵庫だと、どうしても下のほうの温度が低くなっちゃうから、ファンを別途購入して冷蔵庫を改造しなくちゃいけないもんね。

サーモは付いていますが、温度制御は大雑把で7度から18度くらいらしい。温度帯が低すぎてそのままでは使えないね。

「蒸発皿」なるプラスチックの専用容器が入っていました。こいつをファンの前において、湿度を保つみたい。

1番上の棚。
中央に照明灯と温度制御の
ダイアルがあるので、
たてに2列、奥に4本、計8本の
ハチミツ1000が並べられます。
2番目の棚。
障害物がないので
たてに3列、奥に4本、計12本の
ハチミツ1000が並べられます


3番目の棚
コンプレッサの出っ張りがあるため
たてに3列、奥に3本、計9本の
ハチミツ1000が並べられます。
一番下の棚
コンプレッサの出っ張りがあるため
たてに3列、奥に3本、計9本の
ハチミツ1000が並べられます。



棚は引き出し状になっているので、奥のビンを取り出すときに便利。

とは言うのもの、全部で38本の菌糸ビンしか入らなかった。
もう少し入ると思ったんだけどな〜。
家族の反応が恐ろしくてもう一台買う事は出来ない(笑)。

もうすぐ蛹になるメスは、なるべく涼しいところでおいておくことにして、暑い時期を乗り切らなくてはならないオスを優先的に入れることにしましょう。

これも家庭円満のため(笑)。

ちなみにこのワインセラーの説明書には注意書きとして
「庫内に生き物(ペットなど)を入れない」
と明記されております(笑)。
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