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2005年1月23日 メスの取り出し
タンスを改造した温室で飼育している幼虫たちはほとんど動かなくなってしまいました。
先月までは、一部のオスが多少動いていましたが、今は丸まったきり。
このままではちょっとまずいような気がします。

もう、生まれてから一年以上たっています。
冬でも加温された環境で飼育していますので、冬場活動のなくなる自然界よりずっと長い間活動しているはずです。
なのに、10グラム程度のメスでさえ蛹化していない個体もいる状況。

これはどう考えたって、蛹化の時期を待っているとしか考えられません。
21℃から23℃程度の低温での飼育を続けているため、自然界での蛹化のタイミングである初夏の陽気を感じ取れないと考えるべきでしょう。

このままこの温度を続けると・・・・・・。
もしかしたら、蛹化のタイミングを逸して幼虫たちが死んでしまうかも。
不安が頭をよぎる。

対処法は簡単。サーモスタットのダイアルを右に5目盛りほど回してあげるだけ・・・。
そうすれば一気に蛹化が始まるはず。

「でもなぁ〜、あともう少し幼虫で引っ張ったら30gの大台の乗るかも」
しかし、蛹化できずに死んでしまったらもともこもありません。
後ろ髪をガンガン引っ張る欲望の化身を振り切って、サーモスタットのダイアルを右に回転。

温度は25℃〜28℃。

もう迷いません。けして後悔しません。
あとは無事蛹化して、自己ベストである29gの幼虫が立派に羽化した姿を楽しみに待つだけです。

今回は以前に羽化していたメスの取り出しも行いました。
不思議なもんですね、全く同じ環境で飼育しているのに、全く蛹化のそぶりさえ見せない個体もいればすでに羽化してしまっている個体もいる。
「積算温度」で羽化のタイミングを真剣に計ろうとしていた頃が懐かしい(^_^;)

今日取り出すのはメス3頭。最終ビン交換時の体重は10.4gと13gと13.4g。
もう、どのメスから取り出すか皆さんはお見通しですよね。

まず1頭目、10.4g。予想は当たりましたか?(笑)。
フォークを使って菌床をかき出していきます。
掘り出す相手は柔らかい幼虫ではなくて、硬い成虫なのでとってもお気楽。
それに、掘り出す前から気持ちは13gの幼虫の方に行ってしまっていますしね(笑)。
47mm。なかなかのサイズ、かな?。

100円ショップで買ってきたフロッピーディスクが10枚入るケースが成虫用の飼育ケース。
これに2cmほどマットを敷き、16グラム用のえさ皿を入れたものに掘り出したメスを投入。

さて、ここからが本日のメインイベント。13gの幼虫です。
どれくらいの大きさがあるのでしょう。
早く計測したいから豪快に菌床を掘り出していく。
掘り出された菌床にしっかりしがみついた形でメスが出てきました。

「うわっ、でかい」

見た感じででかいのが分かります。20℃ちょっとという温度のせいかちょっと動きが鈍い。でも、その動きの鈍さが巨大な感じをいっそう引き立たせる。



50.3ミリ。

メスの場合、計測誤差が少ないから小数点までしっかり発表してみました(笑)。
50mmの大台に乗ってきました!。

う〜ん、50mmを超えれば大満足。
だって、60mmはどんなにがんばったって超えることは出来ないんですからね(笑)。

そして、もう1頭の13.4gの幼虫は50.5mmでした。

3頭のうち2頭が50o超え。と、言う事は、この調子で行くと・・・・・。
しかし、そうは問屋が卸さないのが面白いところ。今、温室にいてまだ蛹化すらしていないメスの個体はどれもこれも小ぶりの幼虫ばかり。最大の物でも11gちょっとという有様。

長い間幼虫でいれば大きくなるというものでもない所が難しいところでもあり、面白いところでもあるんですよね。

通常飼育のメスはなかなか良い結果が出たようです。オスの方も負けず劣らずよい結果が出てくれると嬉しいですね。そして、今は倉庫の奥でひっそりと眠っている高濃度酸素飼育の幼虫たち・・・春の訪れと共に立派な体躯を披露してくれることでしょう。

春が待ち遠しい・・・・訳がない!。だって今年の花粉は尋常じゃない!!。

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