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2002年10月05日 聴診器
オオクワガタのペアリングをはじめたのが先々週。交尾も確認できたので1週間でオスだけを取り出しました。それから更に1週間経ちました。産卵ケースに入ったメス達はあまり地表に出てきません。エサもちょこちょこっとかじっているくらい。

でもね、じっと耳を澄ましていると「ククッ、ククッ」っと言う音が一定の間隔で聞こえてきます。
産卵木を削っている音だと「ガリガリ」とか「ミシミシ」なんて音を想像しますけど、そう言う音とはちょっと違った感じ。

だけど、マットと産卵木とオオクワガタしか入っていないこのケースから聞こえる音ですから、オオクワガタが産卵木を削っている音なんでしょう、多分。
「産卵が始まった!」なんか取ってもワクワクです。

3つ並んだ産卵ケースのうち、どのケースから聞こえてくるのか確認する為、産卵ケースに耳をつけて聞いてみました。お母さんのお腹に耳をくっつけて胎児の音を聞くお父さんの心境(笑)。

「ククッ、ククッ」聞こえてくるのは真中の飼育ケースのようです。
暇さえあれば「頑張っているかな?」って飼育ケースに耳をくっつけていた。
だけど、この姿勢はちょっときつい。今にも首がつりそう。

「なんかいい方法はないかな?」
考えるまもなくすぐに思いついたのが「聴診器」。そりゃそうだ、胎児の音を聞くには聴診器が一番。早速、購入する事にしました。
ちょっと前なら、聴診器なんてどこで入手していいか分かりませんでしたが、今はインターネットであっという間に見つかります。

聴診器と言ってもいろいろ種類があるようです。お医者さんにとっては唯一自分専用に使う道具みたいで、「見栄」みたいのがちらほらするみたいです。
舶来物の新作聴診器を誰よりも早く取り寄せたり、先輩より高いのを買うとまずかったり・・・・(笑)。

安いものは感染を防ぐ為に使い捨てにする数百円のものから、院長先生用のン十万円もするものまで。
まぁ、あまり安いのも不安ですから、ナースの使用を目的に作られた2000円位のを買う事にしました。

数ある聴診器の通販から私が選んだのは「モテキ・インダストリィズ」
値段も手ごろだし、送料も無料。なんといっても壊れたときに部品単位で購入できると言う親切さにひかれました。

じゃ〜〜ん。これが私の買った聴診器。
ナース用なので「ナーススコープ」と呼ばれているそうです。

耳管、チューブ、チェストピースの3種類を好きな色で組み合わせて楽しむことが出来るそうです。さすがにしませんでしたけど(笑)。

妊婦さんのプレゼントに最適だそうです。クワガタの観察については触れていませんでした(笑)。


この聴診器は表と裏と両方使える「ダブル」と言うタイプだそうです。

ちっちゃい方が「ベル面」、大きい方が「ダイヤフラム面」。

「ベル面」はゴムがついていてプラスチックや金属などにも使用できるって書いてありました。

「ダイヤフラム面」は普通に使われているもので、面が広い分小さな音を拾うことが出来るそうです。

クワガタの観察にはどちらが適していか分からないのでとりあえずダブルを頼んで見ました。ちょっと値段が高くなりましたけどね。
注文すると2、3日で配達されました。早速、包装をあけて耳にセット。
産卵の為にゴリゴリやっている飼育ケースに聴診器を押し当てると・・・・・?。
何にも聞こえない!。
聴診器を耳から離すと音が聞こえるのに聴診器を当てると音が聞こえない!。
説明書を読んでも原因がわからない。
「飼育ケースの音なんか聞こえないのか?」
ためしに自分の心臓の音を聞いてみたけど聞こえない。

途方にくれてしまった。耳にセットしながらいろいろやっているうちに、耳が痛くなってきた。
サイズが小さくてばねが強すぎ。聴診器のバネを軽く広げた瞬間「ゴゴゴッ!」ってすごい音が聞こえてきた。

どうやら、聴診器が小さくてバネを思いきり広げていた為、バネが強くなりすぎ、音が出てくる穴を耳の内壁でふさいでしまっていたみたい。
う〜〜む、白衣の天子の小顔に合わせて作られたものですからね、私みたいなオヤジが使うことなんて考えて設計していなかったんでしょう(笑)。

バネになっている所を伸ばしましたがなかなかサイズが合わず、とうとうバネの部分を完全に伸ばしきってしまいました。それでやっとピッタリ(笑)。

早速、飼育ケースに聴診器を当ててみると、聞こえてきました聞こえてきました「ココッ」っとはぜるような音。それもかなり大きな音です。

木を削る音がしない飼育ケースの方にも聴診器を当ててみると「ズズズッ」っとこちらは耳カキのワタの部分を耳の中に入れたときのような音。
どうやらマットを押しのけて進んでいくオオクワガタの音のようです。普段はまったく聞こえない音も聴診器だとしっかり拾ってくれるんですね、しかもその音の大きさにビックリ。

「ベル面」だとちょっと音が小さくて聞き取りにくいですが、「ダイヤフラム面」だと聴診器を押さえている指の関節のキシミまで雑音として拾ってしまうほど。

「クワガタの観察に聴診器なんか使っている人なんかいないだろうな」ってとりあえずインターネットで調べてみたら結構ポピュラーに使われているみたいですね。
成虫の採集時や、飼育している幼虫の安否なんかに使っている人が結構いました。

みんな考えることは同じなんですね(笑)。

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