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2005年7月9日 小切手
先日変な郵便が届きました。
白い封筒で差し出し人も切手も無し。
封筒に書いてあるのはどこかの郵便局が受け取った事を示す英語の赤いスタンプのみ。
封筒に設けられた透明の窓から、中の書類に書いてある住所が見えるようになっています。
その宛先は確かに私になっている。しかし全てがアルファベット書き。
 
「寄付かな?」
会社宛に訳のわからん寄付のお願いの手紙が海外から届くことがある。
でも、私個人に来た事はない。
 
とりあえず封を開けて中を確認してみると、中からたった一枚、A4の紙が出てきた。
印刷されているのはおもてだけ。しかも全部英語。
上3/4は白地に黒い文字、文字もまばらで手紙と言うよりFAXの送信票のような感じ。
 
しかし、下1/4は違っていた。
そこだけ切り取り線で切り離せるようになっていて、紙質も上部とは違っている。
その部分の英語・・・・と言うより英単語を拾っていくと、「シティーバンク」や「グーグル」、「USD(アメリカドル)」といった文字、そして右下にはサインらしきものまで。
「もしかして、こいつは小切手か?」
 
そう、前にもお話したと思うんですけど、ウチのホームページに載せてある広告を誰かがクリックすると、ほんの数円私の収入になります。
そしてその収入が100ドルを超えるとグーグルから小切手が送られてくる事になっています。

英文字を拾って行けば行くほど、私宛に振り出された小切手のような気がしてきました。
「しかし、本当にこれが小切手なのか?」
サインはある。しかし、どう見ても印刷っぽい。
確かに紙は糸くずを漉きこんだ様なちょっと上質そうな紙ですが簡単に偽造できそうです。
 
「どうしたもんか・・・・」
しばらく考えましたが、思いついた解決策は1つだけ。
「銀行に持っていくしかないでしょう」
と、言うわけで、口座を持っているM銀行へ行く事にいたしました。

M銀行に着いたは良いが、どこの窓口に行ったら良いのか分からない。
とりあえず入り口に立っている案内係の人に
「多分これ、小切手だと思うんですけど。円に換える事って出来ますか?」
と、送られてきた紙を手渡す。
しかし、その人も判断に困ったらしく、窓口のおねえさんに手渡す。
しかし、おねえさんも分からずに奥からちょっと偉そうな人が出てきて3人でなんか話してる。
 
話し合いは益々ヒートアップしている様でなかなか結論が出ない。
「まずい、やっぱあれは小切手じゃないのかも」
時間がかかるにつれてだんだん不安になってくる。

しばらくして3人の話し合いが終り、最初に声をかけた人が私の方に戻って来た。
「小切手じゃなかったらかなり恥ずかしいぞ」
逃げ出したくなるような不安に駆られる。

「2階のほうで承ります」と、案内係の人。
おおっ、承ってくれるか!あぁ、よかった。
「やっぱこれ、小切手だったんですね」安堵して話しかけると
「たぶんそうだと思うんですけど、2階で聞いてみてください」だって。
おいおい、3人で文殊じゃなかったんかい(^_^;)
 
仕方ないので一抹の不安を残しつつも2階に上がっていく。
そして教わった通り外為を取り扱う窓口へ。
 
「すみません、これ小切手だと思うんですけど・・・・」
1階と違って2階はかなり静かなので、もしもの時の恥の拡大を防ぐため、必要最小限の声量で質問。
紙を受け取ったおねえさんはさっと目を通して「そうですね、シティーバンクさんの小切手ですね」と即答。
おお〜、さすが外為コーナーを任されているだけの事はある。
不安が解消され、一気にボルテージが上がった。
「この通帳に入れることは出来ますか」
すかさずポケットに忍ばせておいたM銀行の通帳を出す。するとおねえさんは「ハイ、出来ます」とまたまた即答。おぬし出来るな。

「手数料とかかかるんですか」
小切手であるという事が分かったので、具体的な話・・・・というより一番気になるところを聞いてみた。すると、またこのおねえさんは何も見ずに諳んじ始めた。

「ハイ、まずこの小切手はニューヨークで振り出されておりますので、ニューヨークに送るのに600円の郵便代がかかります。そのあとあちらで取り立てるのに2500円の手数料がかかります。そのほかにシティーバンクさんの手数料が7ドル50セント程かかると思います」

ん、なんだなんだ・・・・・?。

予想外のコメントに止まりかけた思考回路をなんとか回転させて状況の把握を試みる。
600円、2500円、7ドル50セント・・・・・合計で・・・4000円弱!?。
小切手は100ドルちょっと。
つまり1万円を手に入れるために4000円の手数料がかかるって事か?。

「手数料は合計で4000円弱って事ですか?」
あまりにも破格な金額に、自分の計算違いの可能性を考慮しての質問。
「う〜ん。そうですね、大体それくらいです」

うっそー、そんなにかかるのー。郵便が600円、シティーバンクが約750円、まぁこれは妥当な数字だな。でも、M銀行の取り分の2500円ってなんだよ。しかも名目が「取り立て」って!カタギな商売とは思えん(笑)。

「あちらに郵便で送り、取立てなどの日数も考慮しますと、ご入金まで一ヶ月くらいは・・・」
彼女の声がだんだん遠のいて行く。こりゃダメだ・・・・。

そうだ、シティーバンクの小切手なんだからシティーバンクに持っていけば「取り立て」がなくなるかも。名案だ。でも、彼女になんと言って断ろう。こんなに丁寧に説明してもらったのに・・・。

しかし、この時すでに止まりかけていた思考回路は再起動していた。
「小切手を2,3枚まとめて頼むと手数料って安くなりますか?」
「手数料は一枚ごとにかかりますので安くはなりませんが、送料はまとまります」
「そうですか。じゃあ、もう少しまとまったら改めて持ってきます」
彼女にお礼を言って退散。
ごめんなさいね、懇切丁寧に説明してもらったのに・・・・・。

小切手である事が分かればわざわざ店舗に出向く事も無い。
ネットでシティーバンクの電話番号を調べて聞いてみる事に。
シティーバンクに電話する前に、もう1つ口座を持っているS銀行に問い合わせてみると、そちらも大体4000円くらいの手数料がかかるとの事。やっぱ頼みはシティーバンク。

プルプルプル「ハイ、シティーバンクで御座います」

「すみません、そちらのニューヨーク支店で発行されたドル建ての小切手を円に換えたいんですけど、どうしたらよいでしょうか?」

「ハイ、外貨を扱っている銀行でしたら、どちらの銀行でも換金できます。もちろん当行にお持ちいただいても換金いたします(もうちょっと専門的で難しい言葉でしたがニュアンスは大体こんな感じ)」

「手数料ってどれ位かかります?」
「当行にお持ちいただけたら手数料は無料となっております」
無料!。マジでか?。一瞬驚いたが、無料という所にちょっとひっかかった。
300円、500円の手数料なら安心して頼める。しかし無料となるとちょっと勝手が違う。
無料という言葉を信じちゃいけない。裏の無い無料など存在する訳無い。
はたして、今回はどんな裏が隠れているのか・・・・。

「お客様は当銀行の口座をお持ちですか?」
「いえ、持っていません」
「そうしましたら、口座を開いていただく形になります」

えっ、口座を開くだけいいの?。

「口座ですが・・・・50万円相当の外貨か、20万円以上の預金が御座いませんと、維持費がかかる事になっております(金額はちょっとあやふやです)」
ほー。裏というのはこの事ですか。

20万なんて寝かせておけるほど裕福じゃない。となると維持費を払わなくてはいけない。
しかし、4000円の手数料に比べたらはるかにオトク。
シティーバンクさんには悪いけど、すぐに解約しちゃえばいいわけですからね。
自分の中では結論が出たつもりでいましたが、まだお話は終わっていませんでした。

「口座の維持費ですが・・・・」
ハイ、ハイ。
「月額2100円となっております」
ドッヒャ〜〜!。そんなアホな〜。そんな高額な口座維持費ってあり?
維持費って年間数百円程度ってのが相場ってモンでしょ。
それを2100円。しかも毎月って!。

でも、ひと月で解約すれば・・・・
「今回の換金だけの口座開設はご遠慮ください」
ありゃりゃ、完全にこっちの考えを見透かされていた。シティーバンクと言うのは私のような庶民が利用するような銀行ではなかったんですね、失礼しました。

う〜ん、というわけで八方塞。

持っててもしょうがない。結局、使えるようにするには4000円の手数料を払うか、20万以上の貯金を貯めるかのどっちか。
「20万か・・・・」
宝くじでも当たらないと、貯まりそうに無い金額(^_^;)

残された方法はひとつだけみたいですね。
1万円を手に入れるために4000円の手数料を払う・・・・。
なんともばかげた取引になってしまいました。

グーグルで「支払いを保留する」というオプションがあったのはこのためだったんですね。
手数料を節約するために、ある程度金額が溜まるまで支払いを保留する・・・。
さっそく、ネットから支払いの保留をしました。

しかし、問題はいくらぐらい貯まったら小切手を送ってもらうかですね。
とりあえず、3年。
それくらいたてば、グーグル・ジャパンが直接円で振り込んでくれるようになるでしょう。

今回は損をしたのか勉強をしたのか。非常に微妙な出来事でした。
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