| 近くにある無人のキャッシュディスペンサにお金を引き出しにいったんだ。 特別な事じゃなくていつもの事。
 二坪ほどの敷地に建っている小さな小屋にあるキャッシュディスペンサ。
 
 中に入ると誰もいない。3台並んだキャッシュディスペンサの一番左のやつに直行する。
 どのキャッシュディスペンサを使うかで性格判断とか出来そうですね。
 
 カードを入れて暗証番号を押す。引き出し金額は3万円。
 モーター音と共に機械がお金を数える音がしたあと、現金取り出し口のフタがスライドして開く。
 
 「ん?」
 中には1万円しか入っていない。金額を押し間違えたか?。状況が理解できないままとりあえずお金を取り出そうとお札をつまんだ瞬間、妙な違和感を感じた。
 お札が妙に厚くて、妙にザラザラしている。
 
 「ピン札だ」
 全くシワのないピン札。取り出してみると、新しく発行された新札のピン札。
 全くシワのないピン札だから、お札同士がピッチリくっついて、見た目は一枚にしか見えない。
 
 「へえ〜〜」
 なんか妙に感心した。お札を重ねてみると確かに一枚に見える。でも数えてみると3枚。
 数え終わった後、また横から見るとピッチリ重なって一枚に見える。
 そんなことを繰り返すこと3回(笑)。
 
 新札は何度も見ているけど新札のピン札は初めて。
 「こんなにザラザラしているんだ」
 文字や線が尖って出っ張り、まるでヤスリのようにザラザラしている。
 ホログラムなんかも改めてまじまじと見つめたあと、お札の番号に目が釘付けになった。
 
 
 
                  
                    
                      |  | 「100001」 確か記番号って言ったっけ。ぞろ目だとかなりプレミアが付くと聞いた事がある。
 
 「100001」となると、その前が「100000」で
 その前がぞろ目の「999999」。
 |  連番ならぞろ目のプレミア付きお札が手に入る。ちょっと心臓がドキドキ。
 「100001」のお札をずらして、その下のお札の記番号を覗く。
 
 「100002」
 
 ギャ〜〜、そういう展開もあったかぁ。更にその下のお札は「100003」残念っ!。
 でも・・・・
 もし「100003」「100002」「100001」という順番に並んでいたとしたら「999999」はまだキャッシュディスペンサの中にある可能性も無きにしも非ず。
 
 「ここは一発勝負だ」
 って、何を賭けたわけでもないんですけど、少しの手間隙でプレミア付きお札をゲットすべくカードをキャッシュディスペンサーに挿入。
 「引き出す金額は2万円」
 そう、計算では次が「100000」でその次が「999999」のはずだ。
 引き出し口のふたが開いて2万円が出てくる。ピン札だ、どう見たって一枚にしか見えない。
 
 さっきより心臓がドキドキしている。
 願いを込めて記番号を見ると・・・・・・「100004」と「100005」。
 「終わった」
 はかない夢でした(笑)。
 
 
 
                  
                    
                      |  | 記念に1から10まで引き出しちゃいました。 10万の位が0で、本当の1から10ならかなりプレミアが付いたんでしょうけど・・・・。
 |  額縁に入れて飾ってるって?。いえいえ、10万円を寝かしておくほど経済的に余裕はありませんので、10から順番に使っていきます。
 一枚使うごとに同じ願いを言って行き、お願いをし忘れることなく10枚使い切ることが出来たらその願いがかなうような気がしません?(笑)。
 |