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2008年8月30日 テラリウム水槽
さあ、今日はイモリの幼体用の水槽の立ち上げです。
水槽の立ち上げとなると、どんな水槽を立ち上げようか、あれこれ悩むのですが、今回は事情が違っていて、水槽のイメージは既に頭の中に出来ています。

うっそうと、コケが生い茂るテラリウム水槽。

盆栽の鉢に植えられているようなコケ類を、水槽の中にレイアウトしたテラリウム。
コケのレイアウトで悠久の時を表現し、見ているだけで心が休まるようなテラリウム。

一度作ってみたかったんですよね、そんなテラリウム水槽。でも、コケが生した水槽の住人となる生き物が思い浮かばなくって、なかなか実現できずにいました。

しかし今回は、その住人の方からやって来てくれました。
こんな好気を逃す手はありません。

東京の都会では、なかなか思うようなコケが手に入りませんので、ネットでコケを注文。
コケに関してはほとんど知識がないもんで、とりあえず、見た目で選んでしまいましたが、大丈夫でしょうか(^_^;)

本日、注文していたコケが到着する予定なのですが、なかなか届きません。
仕方なく、コケが到着する前に水槽の立ち上げ作業開始です。
土などの下地を作っていれば、そのうち届くでしょう。

水槽は60cmの普通の水槽。

土は毎度おなじみ、ホームセンターで売っている「黒土」。そいつをふるいにかけ、塊を取り除いたものを使用しました。

「この土に水を含ませて」

ジョボジョボジョボ・・・・。
粘土のような感じになると予想していたのですが、出来上がったのはドロドロのムース。
ちょっと水が多すぎた(^_^;)
黒土を追加し硬さを調整するも、思っていたような粘土状にはなってくれません。
土の表面を平らにしようと、手でパンパンと叩くと中から水が染み出してきます。

地震の時の液状化現象を説明するための実験装置としては最高の出来栄えですが、向かっている方向はイモリのテラリウムなので・・・・(^_^;)
さらに土を追加してみましたが、液状化の実験装置を脱する事が出来ません。

水槽の中には、小さな池も作る予定ですので、土にある程度の粘性がないと、池のふちが崩れてしまいます。と言うか、こんなドロドロでは、池を作る事も出来ません。

赤土の方がよかったのかなぁ・・・・少し後悔。

とは言っても、せっかく買って来た黒土を無駄にする訳には行きません。
ここは知恵で乗り切らねば!。

いろいろと考えた結果・・・・

池を溶岩石で縁取ると言う事で解決を見ました。これならドロドロの黒土でも、池の中には流れ込んで来ません。

反対側には軽石でちょっとした岩山を作ってみました。

この岩山は、イモリの幼体の隠れ家ではなく、イモリの幼体のエサとなるコオロギたちの隠れ家。コケが生い茂った湿地のような場所は、コオロギにとってはちょっと湿度が高すぎますからね。もう少し乾いた所がないとコオロギたちは住みにくいでしょう。と、言う事で、先の先まで見据えたレイアウトです。

テラリウムの立ち上げ作業をしている間に、注文していたコケが届くと思ったのですが、なかなか到着しないので、とりあえず庭に生えていたコケをパラパラとちりばめてみました。

かなりさびしい(^_^;)

ここまでのテラリウムの製作過程はこちら

池に水を張ると、早くイモリの幼体たちを入れたくてうずうず。
イモリの幼体たちも、早く新しい水槽に移動したいだろうと勝手に決め付け、注文していたコケの到着がを待たずに、イモリの幼体たちをテラリウム水槽に移動。

池のほとりの溶岩石にはウィローモスを乗せてあります。やがて水上葉へと変化し、きれいな縁取りとなってくれるでしょう。

水は多少濁っていますが、この濁った感じがまた、なんとも自然な池の水を演出し、「水の中に何かいそう」といった好奇心をくすぐります。

ほら、小さなイモリの幼体たちが・・・・

テラリウム水槽に移動させたのは、既に幼生から幼体へと成長した上陸個体。新しいテラリウム水槽で、もう一度、上陸場面が見たいと言う、私の身勝手な欲望に付き合わされて、イモリの幼体たちはちょっと迷惑げ(^_^;)

でも、ほら、テラリウム水槽だと、同じ上陸場面でも、つい息を呑んでしまうほど、臨場感のあるシーンになるでしょ。
レイアウト水槽ならではの画像です。
そして、新たな生活の場を求めて旅立っていくのでありました・・・・・。

う〜ん、コケの生い茂ったテラリウム水槽だったら、もっと素敵な光景になったんでしょうけど、幼体の行く手が、緑がまばらな荒野では、前途多難って感じで、ちょっと盛り上がりに欠けますね(^_^;)

エサ?。エサはコオロギ。でも、先にコケのレイアウトをしなくてはなりません。
コオロギを入れてしまっては、コケのレイアウト中に飛び跳ね回って邪魔になりますからね。

とは言うものの、ハンティングの様子もちょっと見てみたいと言う気持ちもあり、トビムシを入れてみる事に。


画像にポインタを合わせてみよう。クリックしちゃダメだよ
トビムシは小さな小さな虫。見た目はダニ。

(画像にポインタを合わせてみよう。クリックしちゃダメだよ)

オオクワガタの成虫を飼育しているケースのマットの中に大量発生する事がありますので、クワガタ・ブリーダーにとっては厄介者。

でも、今回はイモリの幼体のご馳走です。
大量発生してしまったトビムシを、クワガタのマットごと、テラリウム水槽に入れてみました。

テラリウム水槽に投入され、びっくりして這い回るトビムシを目ざとく見つけてパク。

イモリの幼体のハンティングシーンを初めてみましたが、カナヘビもかくやと思えるほどの敏捷性です。

トビムシは大きさが大きさだけに、いくら食べてもお腹の足しにはならないようで、イモリの幼体は、うごめくトビムシを片っ端から平らげていきます。イモリの幼体をクワガタの飼育ケースに投入すれば、大量発生してしまったダニやトビムシ、コバエなどを完璧に駆逐する最強の戦士として活躍してくれるかも(笑)。

捕食の瞬間を撮影しようと思ったのですが、対象があまりに小さいだけでなくイモリの幼体の動きもすばやく、また一口で食べてしまいますので、どうしても良い写真が取れません。捕食の決定的瞬間を写真に収めようと夢中になっていると、すっかり忘れていたコケが到着しました。

じゃーん、完成したテラリウムです。

コケをいっぱい敷き詰めると、全然違った印象の素敵な水槽になるでしょ。

大きな写真はこちら

さらにコケが増えると、もっともっと心をひきつける魅力を持ったレイアウトになると思います。

左側、池のほとりからシェルターにかけて。

シェルターはクワガタのエサ皿 。エサ皿をクワガタがガリガリと削って、底に穴を開け、さらに半分に割ってしまったもの。

伏せて置いたら、周りの雰囲気に溶け込んで、絶好のシェルターになりました。
右側、2つ目のシェルターから岩山にかけて。

こちらは山手。左側より少し高くなっていますので、地面は湿っているものの、湿地といったほどではありません。

コケも多少密に植えてみました。

さあ、一時避難していたイモリたちを再投入です。
私の作ったコケ・テラリウムを気に入ってくれるでしょうか。

まるでジャングルのようにコケがうっそうと茂った道なき道を突き進むイモリの幼体。

気分は探検家ですね(笑)。

まだコケの成長の余地は残っておりますが、イメージ通り、良い雰囲気のテラリウム水槽に仕上がったと思うのですが、いかがでしょう。

さあ、おまちかね、イモリの幼体たちのお食事の時間です。
2mm程度の小さな小さな初令のコオロギ。

どばっ。

60cmの水槽でも、小さなコオロギたちにとっては隠れる場所が沢山ある広い世界ですので、少ない量ではあっという間に物陰に隠れてしまってイモリの幼体たちが捕まえられません。

でも、大量に投入すると、パニックに陥ったコオロギたちで水槽内は一時騒然。

これだけ大胆に行動するコオロギたちを、イモリの幼体たちはエサとして認識できないみたい。

体に登られて迷惑げ(^_^;)
でも、パニックが収まり、コオロギたちにいつもの行動パターンが戻ると、イモリの幼生たちが興味を持ち出しました。

「あれはうまそうだぞ〜」
シェルターの下に隠れて、パニック状態のコオロギをやり過ごしていたイモリの幼生も、ソロリソロリと這い出てきて、コオロギの様子を伺っています。
そしてパクッ。
食べてくれるんですけどねぇ、すばやいし、
1口で食べてしまうしで、どうしても良い写真が撮れません。

水槽内の撮影にはかなり自信が付いてきたのですが・・・まだまだ未熟ですね(^^ゞ




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