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2008年6月15日 イモリの繁殖水槽
卵が大人のイモリたちに食べられてしまっては一大事。
産み落とされた卵は、食べられてしまう前に別の水槽に移させなくてはなりません。

「どんな水槽に移せばいいんだ?」

大人のイモリが卵を食べてしまうなんて考えてもいなかったので、卵を育成する水槽の準備なんてまったく出来ていません。とりあえず、卵は水草に産み付けられていますので、水草ごと移動させる事のできる水槽が必要な事は確かです。

「となると、水槽には水草を植えるための底床が必要だよなぁ」

底床・・・・孵化した後の赤ちゃんイモリの事を考えると、底床なんて無い方が衛生的で良いのですが、卵が産み付けられている水草を植えるとなると底床は必須です。

そして赤ちゃんイモリには、小さい粒のエサを与える事になると思われますので、底床に目の粗い砂利を使うと、赤ちゃんイモリに与えたエサが砂利の間に沈んでしまいます。

「となると、底床は目の細かい砂がいいかな」

さらに、卵は水中の酸素を取り込んで呼吸しているので、エアレーションも必須。

考えがまとまった所で、使っていない30cmの水槽を引っ張り出してきて、卵用の水槽を立ち上げました。

そして、イモリが卵を産みつけた水草を適当な長さに切って移動させました。

卵は3つ。
でも、これからもっともっと増えそうな雰囲気。

なんてったって、この卵を産んだメス、産卵モードに入っちゃったみたいで、朝から晩まで必死になって産卵できる場所を探しています。

でも、あっちこっちの水草に卵を産み付けられちゃうと、ちょっと困ってしまいます。だって産み付けられた卵はみんなハサミでちょん切って、卵水槽に移さないといけないでしょ。そうすると、アクアテラリウム水槽に水草がなくなっちゃう。

「う〜ん、何とかせねば!」

産卵モードに入ったメスを、水草をたくさん植えた産卵専用の水槽に移し、そこで心行くまで産卵してもらう・・・やっぱそれが一番でしょう。と、言う事で、卵水槽に引き続き、繁殖水槽も立ち上げる事にしました。って、ドンドン水槽が増えて行く(^_^;)

「とりあえず、水草を買って来ないとね」

イモリは、柔らかくて広い葉の水草に好んで卵を産んでいましたので、そういった葉を持った水草の中でなるべく安いやつを選んだのですが、たくさん植えて気軽に産んでもらうにはちょっと高額(^_^;)

しかも柔らかくて広い葉を持った水草は、比較的管理が難しく、卵が孵化する前に枯れてしまう可能性も高い。出来ればもっと安くて丈夫な水草に産んでくれるとありがたいのですが・・・・。

「アナカリスに産んでくれないかなぁ」

アナカリスは金魚藻とかオオカナダモとか呼ばれている水草。たらいに入れてベランダに出しておけばドンドン増えるくらい丈夫な水草です。しかも蛍光灯のような弱い光でも平気で育ち、何より価格が驚くほど安い。大量購入、大量増殖すれば、イモリの繁殖水槽をアナカリスのジャングルにする事だって夢ではありません。

イモリが好んで産んでいた水草の事を考えると、アナカリスには産んでくれない公算が高いけど、値段が安いので、とりあえずダメモトで一束購入。

じゃ〜ん。これが新しく立ち上げたイモリの繁殖水槽。中央にイモリが好みそうな、広い葉のちょっと高価な水草を配置。

そして「産んでくれぇ〜」という願いを込めつつ、両脇にアナカリス。

さあ、産卵モード真っ盛りのイモリを繁殖水槽に移しましょう。

移されたばかりのイモリは、環境が変わった事に戸惑って、しばらく落ち着かない様子でしたが、アクアテラリウム水槽と違って産卵に適した水草たくさんある事にすぐに気が付き、落ち着きを取り戻す頃には、嬉々として産卵モードへと移っていました。

「くんくんくん、この水草が良さそう」

水草の匂いを嗅ぐこの行動は、イモリが卵を産む直前に良く見せる行動です。

匂いを嗅いでいるのは、高価で管理が難しい広い葉の水草ではなく、安くて丈夫なアナカリス。

アナカリスを気に入ってくれたかぁ〜?。

イモリはちょっと前進し、そして匂いを嗅いでいた葉を後ろ足で抱きかかえると、激しく体を動かし始めました。

アナカリスの先端の葉を後ろ足で器用にかき集めています。

「産卵だ、アナカリスを気に入ってくれたんだ」

どうやら、私の切なる願いを聞き入れ、このイモリは安くて丈夫なアナカリスに産卵してくれたようです。

そしてお母さんイモリは、この繁殖水槽を大変気に入ってくれたらしく、次から次へと卵を水草に産み付けて行きます。

「この水草が良いわ」

次に選んだ水草もアナカリス。

「やっぱ、この水草の先端部分がいいのよねぇ〜」

そして、その次に選んだのもアナカリス。

良かれと思って買って来た高価な水草には目もくれず、卵を産み付ける水草は全部アナカリス。

まるで私の懐具合を心配して、気を使っているのではないかと疑ってしまうほど(^_^;)

お母さんイモリはアナカリスが丈夫で枯れにくい水草だと言う事を知っているのかもしれませんね。高価な水草を買って来て損しちゃいました。でも、結果的に安い水草を選んでくれたので、とても助かります。

そうと分かれば繁殖水槽のレイアウトを変更です。

中央の観察しやすい場所に植えてあった広い葉の水草を背景に移動。

そしてお母さんイモリお気に入りのアナカリスを、観察しやすい前景に並べました。

水槽のレイアウトを変更するのにお母さんイモリをかなり驚かせてしまったので、産卵行動はしばらく見られないと思っていたのですが・・・・


画像にポインタを合わせてみよう。クリックしちゃダメだよ
ちょっと落ち着いたら、すぐに産卵を開始しちゃいました。

イモリってホント図太い神経してますね(^_^;)

体をくねらせて、水草が抜けないかどうか確認しているのかな。

と、いうわけで、イモリの水槽がいきなり2つも増えちゃいました。
卵が孵化して、赤ちゃんが生まれたら、また水槽が増える事になるのでしょうか。
卵水槽、繁殖水槽、幼生水槽、幼体水槽・・・・考えると、ちょっと怖いです(^_^;)


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