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2008年7月6日 イモリの幼生
イモリの幼生の飼育は、まったくの手探り状態で、日々悪戦苦闘しています。

か弱い幼生たちですので、ちょっとした水質の悪化で死んでしまう危険があります。特に水底でじっとしている事が多いこの時期は、水底に溜まったゴミに水カビが発生すると、あっという間に全滅なんて事もありますので、気が抜けません。

ゴロンと横になったまま動かないイモリの幼生。死んでしまった訳ではないんです。ちょっとした流れでもすぐに横になってしまうのですが、横になってしまったからといって起き上がるための手も足も無いのでそのまんま。

こちらとしては、見るたびにゾッとするので、すぐに起き上がってもらいたいのですが、本人は別段気にする事も無くそのまんま(^_^;)

ちょっと突いてあげれば驚いて泳ぎだし、起き上がるのですが、1匹が泳ぎだすと別の幼生たちも驚いて泳ぎだし、水槽の中は一時てんやわんやの大騒ぎ。で、騒ぎが収まると、ゴロンと横になっているやつが1匹や2匹、必ずいるのでキリがありません。心臓に悪い光景ですが、放っておくしかなさそうです(^_^;)

今、一番頭を悩ませているのは、イモリの幼生のエサについて。

お腹に大きなヨークサック(栄養がたっぷり入った黄色い袋)がありますので、しばらくの間はエサが無くても餓死する事は無いと思いますが、ヨークサックが無くなってから、あわててエサを用意していたのでは間に合いません。ヨークサックがあるうちに少しずつイモリの幼生のえさについて知識を深める必要がありそうです。

「イモリの幼生の餌か・・・・」

幼生の大きさを考えると、魚の稚魚のように自然界ではプランクトンを食べているのかな。

「オタマジャクシみたいなら良いんだけど・・・・」

プランクトンを用意するとなると、なにかと大変ですが、オタマジャクシのように、ゆでたほうれん草から金魚の餌まで、何でも食べてくれる雑食性ならとても助かります。

「とりあえず、金魚のエサを試してみよう」

イモリの幼生の中から1匹だけ代表を募り、試食会を開く事にいたしました。イモリの幼生水槽から代表者1名を20cmのプラスチックケースに移し、沈下性のメダカのエサを入れての試食会です。さあ、メダカのエサはお口に合いますでしょうか。

あたり一面メダカのエサだらけ。これぞ食べ放題と言わんばかりの、ご馳走水槽です。

「さあ、たんとお食べ」

イモリの幼生は環境が変わったからと言って別段、驚く様子も見せず、いつものように、ただただじっとしています。

じっとしているけど、実は環境が変わってびっくりしているのでしょうか。

1時間経過・・・2時間経過・・・3時間経過。

オタマジャクシのように、逆立ちしてうれしそうに尾を振りながら、夢中になってエサを食べてくれる姿を想像していたのですが・・・・イモリの幼生はまったくエサを食べてくれませんでした。

「まだ、ヨークサックがあるから、エサを必要としないのかな」

とりあえずそういう事にして、第1回目の試食会は終了です。

エサの確保の見通しがまったく立たない状態ですが、そんな事などお構いなく、イモリの幼生たちはヨークサックの栄養だけを糧に、日に日に大きくなっていきます。

手前が孵化したての幼生。
奥がヨークサックだけを糧に育った幼生。

ヨークサックでここまで大きくなりましたが、そのヨークサックももう底を付いてしまった感じ。

丸く膨らんでいたお腹はほっそりとしぼんで、バランサーでバランスを取る必要も・・・・

「ん?、なんだ、あのエラの後ろの出っ張りは」

エラの生え際のちょっと後ろあたり、小さな突起が見えます。ほっぺたから出たバランサーとは明らかに違う出っ張りですが、バランサーのように体が倒れないように支えているようです。

「前足・・・・なのか?」

小さくて弱々しく、とても歩けそうにありませんが、それはどう見ても「前足」のようです。

「へえ、前足から生えるのか・・・・」

見慣れたオタマジャクシは後ろ足から生えてくるだけに、ちょっと意外。

お母さんがくれたヨークサックは、最後の最後で子供たちに前足を与え、まさに自立を促しているかのようです。もう、一刻の猶予も無いようです。ヨークサックが尽き、代わりに機動力を手に入れた幼生たちのためにも、私が責任を持ってエサを確保しなくてはなりません。

発育が早い幼生を選んで、また、金魚のエサ食べ放題水槽に移してみましたが、金魚のエサにはまったく興味を示してくれませんでした。

やはりオタマジャクシと違い、生きたエサを用意するしかなさそうです。

生きたエサ・・・・田んぼや用水路があれば、簡単にミジンコなどの生餌を集める事が出来ますが、ここは都会のど真ん中、そういった自然はどこにも見当たりません。活餌で思いつくのはショップで手に入るイトメ(イトミミズ)くらい。しかし、今のイモリの幼生では、イトメは大きすぎて、とても食べる事は出来ないでしょう。

「となると、ブラインシュリンプか」

他に方法は無いようです。手間はかかりますが、ブラインシュリンプを沸かしましょう。

たくさんの命を、お母さんイモリから預かっているんですから、めんどくさいなんて言ってられないですよね。

ポコポコポコポコ・・・・

ブラインシュリンプを沸かすなんて久しぶり。
うまく沸いてくれるでしょうか。

海水を作って、ブラインシュリンプエッグを耳かき1杯。あとはエアレーションを調整しながら待つこと1日。

引き出しの奥に眠っていたかなり古いブラインシュリンプエッグを使ったので、孵化率に不安があったのですが、さすがはブラインシュリンプ、劣悪な保存環境などものともせず、しっかり孵化してくれました。

「さあ、たくさん食べて!」

孵化率が低いだろうと思い多めに沸かし、どれだけ食べるか分からないので多めに沸かし・・・なんてやっているうちに、ちょっと沸かしすぎちゃったみたい(^_^;)

雲霞の如く舞うブラインシュリンプ。水底でじっとしているイモリの幼生。
果たして食べてくれるでしょうか。

ピコピコピコ。

イモリの幼生のほほの下で、ピコピコ動くブラインシュリンプ。

でも、イモリの幼生はまったく興味が無いみたい。

「まだ、早すぎたのだろうか」

ヨークサックも無くなり、前足も生えたのですから、エサをあげるには最高のタイミングだと思ったのですが・・・・食べてくれないとなると、死んで無駄になってしまったブラインシュリンプを回収する作業がとても辛くなりそうです。

と、その時、1匹の幼生がぴょこんと跳ね上がったように見えました。

「ん、なんだ今の?」

するとまた、すぐ隣のイモリの幼生もぴょこんと跳ね上がりました。シッポを水底につけたまま、頭だけぴょこんと跳ね上がります。跳ね上がる角度は45度くらい。

「何をしているんだろう?」

今まで見た事の無い奇妙な行動に戸惑いながら、じっと目を凝らしてイモリの幼生たちを観察し続けると・・・・イモリの幼生の鼻先にブラインシュリンプが来た次の瞬間、イモリがぴょこんと跳ね上がりました。

「ブラインシュリンプを食べているんだ!」

イモリの幼生はブラインシュリンプを周りの水ごと吸い込んで、いらない水はエラから放出するため、まるでロケット噴射のようになって、頭の方が浮き上がってしまうようです。


画像にポインタを合わせてみよう。クリックしちゃダメだよ
あっちでピョコン、こっちでピョコン。
みんな夢中になってエサを食べています。

しかし、まだ前足が貧弱なため、ブラインシュリンプを追い駆けるような幼生はいません。

それどころか、体を曲げてブラインシュリンプを食べる事も出来ない様で、ただひたすら寝転がって、ブラインシュリンプが鼻先に来る偶然を待つだけのハンティングです。

「こんなんじゃ、ブラインシュリンプをたくさん沸かさないと・・・・」

小さな小さなブラインシュリンプが、小さな小さなイモリの幼生の鼻先に来る奇跡を、全ての幼生に確実に与えなくてはならないとなると、無駄を覚悟で大量のブラインシュリンプを投入する必要があります。

しかし、それは同時にブラインシュリンプの死骸による水質汚濁を招く事になりますので、水槽の掃除や水の管理が、とても大変になりそう(^_^;)

毎日ブラインシュリンプを沸かして食べさせ、食べ残した分はその日のうちに清掃・・・・。

真水では数時間しか生きられないブラインシュリンプではなく、エサさえあればずっと生きていられるミジンコが手に入ればいいんだけど・・・・イモリの幼生が、イトミミズを食べられる大きさに成長するまでは、とても忙しい日々が続きそうです。

でも、ほら、ブラインシュリンプを食べ始めてから数日で、見違えるほど成長しました!。

ブラインシュリンプでお腹がはちきれそう。前足もかなり力強くなって「はう」までは行きませんが、ブラインシュリンプに「にじりよる」事は出来るようになりました。

そして首も自由に動くようになり、泳いでいるブラインシュリンプを物欲しげに見上げるような、お茶目な仕草も見られるようになりました。

しかし、目をカモフラージュしているシマ模様のせいで、悪人を絵に書いたような人相になっちゃってますね、まだはいはいを始めたばかりの赤ちゃんだって言うのに(^_^;)
もう少し大きくなったら、間違いなく教室の扉に黒板消しを挟んでいるでしょうね(笑)。


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