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LUMIX DMC−FZ50 レビュー


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2006年9月10日
「FUJIFILM FinePix F30」を手に入れて超高感度の味を知ってしまってから、今までメインで使っていた「LUMIX DMC−FZ5」が急に色あせて見えてしまいました。そして予想通り、どうしても手に入れたい衝動を抑えきれずに購入してしまいました。

Panasonic LUMIX DMC−FZ50

ISO3200に光学手ブレ補正が付いて、対手ブレ用としては最強のデジカメではないでしょうか。

価格6万円弱

デジカメの陳列棚の一番奥に展示されているハイエンドデジカメ。その中でも先月発売されたばかりの最新機種です。

もちろん通路を挟んでその向こう側には、光り輝く「一眼レフ・デジカメ」の陳列棚があるのですが、その通路は私とって、とても渡る事の出来ない深い深い溝になっております。
一見、デジ一眼も安くなってきているようですが・・・・詳しいお話はこちら

さて、今までメインとして使っていたのが「FZ5」
そして今回新たに購入したのが「FZ50」。
「0」が一つ増えただけですが、まったくの別物です。

さっそくレビュー開始ですが、風景や人物などの写真については、たくさんのホームページで紹介されておりますので、今更私のような初心者がレビューを書いてもしょうがありません。

当サイトは当サイト独自の使用法に絞り、初心者である私の目線でレビューしていきたいと思います。

まずはその重さ。「FZ5」は約300グラム。ボディーのサイズから想像するよりかなり軽く感じられました。

しかし「FZ50」は約700グラム。ズシッとしたその感触は望遠レンズを装着したデジ一眼そのもの。
無意識に左手をレンズの下に添えてしまいます。

そして添えた左手の位置には2つのリング。
1つはズームリング。もう1つはフォーカスリング。

そう、この「ルミックス DMC−FZ50」はプロのカメラマンのように、レンズに付いたリングを回すことにより、ピントを合わせたり、ズーム倍率を調整することが出来ます。

今まで使っていたデジカメには、フォーカスリングが付いていなかったためマニュアルフォーカスをした事がありませんでしたが、液晶画面やファインダーを覗きながらピントを合わせるのは、とても難しいものと考えていました。しかし、実際に使ってみると思った以上に簡単で使い勝手が良く、かなり多用しそうです。

左手の親指の位置にある「フォーカス切り替えスイッチ」を「MF(マニュアル・フォーカス)」にして使用するのですが、完全なるマニュアルではないんです。

被写体にカメラを向けて、その下の「FOCUS」ボタンを左手の親指で押すと、自動でピントが合います。ちょうどシャッターを半押しした状態ですね。

その後、必要に応じてフォーカスリングでピントを微調整。

接写での撮影ですと、ピントを合わせたい部分が中央以外にある事が多いのですし、菌糸ビンの中の幼虫を撮影する時も、どうしても菌糸ビンのガラス面にピントが合ってしまい、中の幼虫にピントが合わない事がありますので、かなり便利な機能といえます。

使い方もシャッター半押し変わりに「FOCUS」ボタンを押すだけ。面倒な操作はなにも要りません。
「FOCUS」ボタンを押しただけでピントが合ってしまえばそのままシャッターを切ればいいですし、合わなければフォーカスリングの出番です。


画像にポインタを合わせてみよう。クリックしちゃダメだよ
フォーカスリングを少しでも動かすと、被写体の中央部が液晶画面(またはファインダー)に拡大され、ピント合わせをアシストしてくれます。

画像にポインタを合わせてみよう。クリックしちゃダメだよ。

オート以上のピント合わせなどできないだろうと思っていましたが、これだけ拡大してくれれば、パソコン画面でピント具合を確認するような感覚でピント合わせを微調整出来ます。

十字ボタンによって拡大するエリアを移動させる事も出来ますし、拡大機能そのものをOFFにしたり、
拡大部分を画面いっぱいに表示し、更なるピント合わせの精度を求める事も可能です。

もう1つのリング、ズームリング。これはフォーカスリングよりありがたい。
室内撮影ではズームなんてほとんど利用しないだろうと思われがちですが、これが結構多用するんです。

奥行き30センチ程度の水槽ですが、グッと寄った写真を撮る時は、マクロモードにして3倍、4倍のズームは当たり前。時にはクローズアップレンズを装着して6倍、7倍なんて撮影も行います。

ガラスが邪魔して、数センチの接写が不可能な水槽内の撮影は、ズームを使わないと成り立たないんです。

それにズームを使うと背景がぼけるので、奥行きたった30センチという狭い空間にもかかわらず、十分深度持った写真が写せますしね。

そこで問題になってくるのがズームの速度。

押しボタンで倍率を変える方法の場合、ズーム速度が遅いと被写体に寄るまで時間がかかってしまいます。しかし逆にズーム速度が速いとピントが合うギリギリまで寄りたい時の微妙な調整が効きません。

もう少し寄りたい・・・ピピピピピッ(ピントが合わない時に出る音)。
少し引いて・・・今度は離れすぎた。
あとちょっとだけ寄って・・・ピピピピピッ・・・行き過ぎた。

行ったり来たり。そんなイライラが募る操作を繰り返していましたので、ズームに微調整ボタンを設けるか、もしくは寄るまでの時間を犠牲にしてでもズーム速度を遅くしてほしいと思っていたのですが、ズームリングさえあれば、もはやそんな問題は一気に解消です。

左手の親指と中指で挟んだリングをクイッと回せば、4倍だろうと6倍だろうと12倍だろうと、一気に寄ることが出来ます。

もちろん寄ったあとは、指という優れた感覚器官を使って超微調整ができますので、ピントが合うギリギリまでズームする事が可能です。

「LUMIX DMC−FZ50」は、普通のコンパクトデジカメと違って、カメラの動きに連動して常にピント合わせを行ってくれますので、ピントが合う範囲の微調整もシャッターの半押し無しに、常時、液晶画面またはファインダーにて確認できます。

左手の操作部から今度は右手の操作部です。

右手の操作部には、人差し指で操作する「フロントダイアル」と、親指で操作する「リアダイアル」があります。

通常はフロントダイアルで絞りの変更、リアダイアルでシャッタースピードの変更を行うのですが、モードによって振り分けが変わります。

さらに、フロントダイアルかリアダイアルのどちらかを露出補正専用に設定する事も可能です。

普通のコンパクトデジカメですと露出補正の操作は煩雑で、被写体を捉えながらの作業は難しかったですが、この機能を使えば被写体を捉えたまま瞬時に露出補正が可能です。

パソコン画面をフルに使って確認すると良い写真が撮れたと思っても、Web用に小さく縮小し、さらに背景が黒いこのホームページにアップすると、暗く精細の無い写真になってしまいがちです。

そこで、保存用はオートで撮っても、Web用は必ずといって良いほど露出補正をしています。
専用の照明がある水槽では+1/3EVほど、暗い温室の菌糸ビンなどは+1EVほど。
何かと露出補正が多い私にはリアダイヤルでの露出補正は非常に重宝します。


オート

+1/3EV

+2/3EV

+1EV

子供の頃、真夏の焼けるような日差しの中、草むらで追い掛け回していたカナヘビの思いでは、皆さんそれぞれ違っているでしょうから、オート任せには出来ませんよね。

リアダイアルを露出補正専用に設定すると、フロントダイアルではシャッタースピードか絞りのどちらかしか変更できなくなってしまいますが、シャッター優先モードの時はシャッタースピード変更用、絞り優先モードの時は絞り変更用として機能を振り分けてくれます。

シャッタースピードを調節して被写体に動きを出したり、絞りを調節して背景をぼかしたい時などは、フロントダイアルで絞りを、リアダイアルでシャッタースピードを変えられる設定にしておくととても便利です。

「背景をぼかす」なんて始まると、とたんに難しい話になってしまいますね。私も素人ですので、どういう事なのかさっぱり分かりませんが、とりあえず身近な料理に例えて理解しています。

食材を焼くとき、同じ焼くにしてもいろいろな焼き方がありますよね。
強火で一気に焼いて、表面をパリッとさせて中はレアな焼き方もあれば、弱火でじっくり焼いて中までしっかり火を通す焼き方もあります。

弱火でじっくり型
強火で一気型
ガス栓の絞り具合
(絞り値)
沢山絞る
(絞り値:大きい)
あまり絞らない
(絞り値:小さい)
加熱時間
(シャッタースピード)
ゆっくり
速い
できばえ
中までしっかり火が通る
(背景までしっかりピントが合う)
表面だけパリッと、中はレア
(奥がぼける)

まあ、よく言われる素人考えです(^^ゞ

ややこしいのが「絞り」。普通は閉じた状態から開いていくのに、「絞り」はその名の通り、開いた状態からどれくらい絞ったかを数値化していますから、感覚的に逆になるんですよね。

弱火でじっくり焼いた例
強火で一気に焼いた例
大きく絞って、ゆっくり撮影
絞り値:大きい
シャッタースピード:遅い
小さく絞って、速く撮影
絞り値:小さい
シャッタースピード:速い

全体的にゴチャゴチャした感じ。

表情がやさしく浮かび上がりました。

2匹とも表情が出ました。

左手前が必要以上にぼけて目障り。

ぼかす事が楽しくなってくると、微妙なボケ具合を演出してみたくなります。
そんな時、役に立つ機能が「LUMIX DMC−FZ50」には装備されています。

その名は「プログラムシフト」

任意に決めた露出をそのまま維持しながら、絞りとシャッタースピードの組み合わせを自動的に選んで変更してくれる機能です。ちょっと難しいですが、簡単に言えば写真全体の明るさは変えず、背景のぼかし具合を段階的に調節できる機能といった感じです。一例を挙げるとフロントダイアル又はリアダイアルを回すと、下図の白塗りした場所の組み合わせを階段状に上下移動します。

写真の明るさを変えないで、絞りとシャッタースピードの組み合わせを段階的に変える例
ダイアルを回すことにより、白塗りした場所の組み合わせを、階段状に移動します。












2.8
強火で
一気に
4
5.6
8
11
弱火で
じっくり
1
1/2
1/4
1/8
1/15
1/30
1/60
1/125
1/250
1/500
1/
1000
1/
2000
遅い ← シャッタースピード → 速い

微妙なボケ具合を演出するのも、写真を撮る楽しみの1つです。
カナヘビの鼻先がぼけない程度にお腹の部分をぼかしていくと、奥行きのあるポージングにキリッとした表情が浮かび上がります。


シャッタースピード:1/2.5秒  絞り値:F11

シャッタースピード:1/8秒  絞り値:F6.3

シャッタースピード:1/15秒  絞り値:F5.6

シャッタースピード:1/25秒  絞り値:F3.6

クローズアップレンズを使用しマクロ+望遠撮影すると、ピントが合う範囲(被写界深度または被写体深度と言います)が極端に狭くなってしまうため、「じっくり弱火」で少しでもピントの合う範囲を広げる必要も出てきます。


シャッタースピード:1/13秒  絞り値:F3.7

シャッタースピード:1/2秒  絞り値:F11

シャッタースピード:1/15秒  絞り値:F3.7

シャッタースピード:1/1.6秒  絞り値:F11

少しでもピントの合う範囲を広げようと、絞りを少なくしシャッタースピードを遅くすると、問題になってくるのが・・・そう、手ブレ。

水槽の中を活発に動く生き物たちの撮影では、三脚は使えません。
フラッシュも近すぎて使えず、かといって離れるとガラスで反射してしまいます。
数センチまで近付こうにもガラスが邪魔するため、クローズアップレンズを装着し、ズームを使って接近する事になりますので、どうしてもピントが合う範囲が狭くなります(ズームを使った場合もピントが合う範囲が狭くなります)。

そこで絞り値を小さくしてシャッタースピードを遅くするのですが、そうでなくてもズームで手ブレを起こしやすくなっている所にシャッタースピードを落とすのですから、ブレてしまってまともな写真が撮れる確率がかなり低くなってしまいます。

水槽内の生き物の撮影
問題点
解決策
結果
被写体が動くので
三脚が使えない
デジカメを手で持って撮影
必然的に
手ブレしやすくなる
水槽のガラスが邪魔で
被写体に十分近付けない
クローズアップレンズを使い
高倍率ズーム撮影
ズーム撮影では
手ブレしやすくなる
高倍率ズーム撮影ではピント
が合う範囲が狭くなってしまう
絞り値を大きくしてピントが
合う範囲を確保する
相対的にシャッタースピードが
遅くなり手ブレしやすくなる

水槽内の生き物の撮影は「手ブレ」の宝庫です。
そこで登場するのがPanasonicが得意とする手ブレ補正です。

この手ブレ補正は「FZ5」よりもかなり進化しているようです。「FZ5」の手ブレ補正は「シャッタースピード2段分」との事でしたが、私のような手ブレが大きい素人だと、せいぜい1段程度が限界のようでした。
しかし、今回購入した「LUMIX DMC−FZ50」は3段以上との触れ込み。
実際使ってみた感じでも、3段に近い補正が感じられます。

そしてもう1つ、手ブレを起こさずピントが合う範囲を広げてくれるが超高感度。
ISO3200という超高感度により、シャッタースピードを遅くしなくても撮影に必要な光量が得られます。
と、期待していたのですが、残念ながらISO3200は高感度モードという特殊なモードでの使用に限られてしまい、高感度モードを選択した場合は、絞りやシャッタースピードなどを自由に調節できなくなっていました。残念です。

しかし「FZ5」の感度はISO400までしかなかったのに対し、「LUMIX DMC−FZ50」の感度はISO1600まで通常使用可能ですので、十分高感度といえる領域をカバーしています。

高性能手ブレ補正と高感度ISO1600があれば、もはや手ブレなどおそるるに足りません。
水槽の奥にいるカナヘビにズームしたって、ピントの合う範囲をしっかり保った絞り設定で、手ブレの無い写真をガンガン撮影できます。

連写機能を使って失敗写真の中から成功写真を探していた「数打ちゃ当たる撮影」から、気に入った一瞬を完璧に捉える「ピンポイント撮影」へ。私の撮影技術がワンランクアップしたような気分です。

「FUJIFILM FinePix F30」と「LUMIX DMC−FZ50」で、高感度時の画像の劣化を比べてみました。

FUJIFILM FinePix F30
撮像素子 1/1.7型スーパーCCDハニカムHR
LUMIX DMC−FZ50
撮像素子 1/1.8型CCD
ISO200 拡大写真

(ポインタを合わせると元の写真が現れます)
ISO200 拡大写真

(ポインタを合わせると元の写真が現れます)
ISO1600 拡大写真

(ポインタを合わせると元の写真が現れます)
ISO1600 拡大写真

(ポインタを合わせると元の写真が現れます)

「FinePix F30」は高感度撮影画像をここまで拡大してもほとんど画像の劣化が見られませんが、「LUMIX DMC−FZ50」はかなりノイズが発生しています。撮像素子はほぼ同じサイズなのに、ここまで差が
出てしまうとは驚きです。

高感度での画像の劣化は撮像素子のサイズによるものだと思っておりましたが、ほぼ同じサイズの撮像素子でもこれだけの差が出てしまうということは、単に撮像素子のサイズによるものではなく、受光素子
1つ1つの性能差によるものなのでしょう。

逆に言えば、カタログ上には出て来ない受光素子1つ1つの性能は、感度を上げた時のノイズを調べれば素人の私にも簡単に見分けられる事になります。撮像素子といえばデジカメの目ともいえるとても重要な部分ですので、一眼レフの機種選定においても、とても重要なポイントになりそうです。

そして何より「FinePix F30」の、あの価格でこの高感度画像はまさに驚きです。「感度」に対する知識を深めるきっかけにもなってくれましたし、今更ながら買ってよかったと思えるデジカメです。

考えてみれば、デジカメ以前の「感度」というものは、カメラメーカーでも電機メーカーでもなく、フィルムメーカーの研究範囲でしたから、FUJIFILMには他のメーカーに負けない「感度」に対する技術の蓄積が
あって当然ですね。だてに「スーパーCCDハニカムHR」を名乗っていません。

こうなると昨日発売されたばかりの「FUJIFILM FinePix S9100」がとても気になります。
撮像素子は「FinePix F30」より一回り大きい1/1.6型。もちろん「スーパーCCDハニカムHR」です。
まだ電池タイプなど不満な点がありますが、ぜひとも購入してみたくなりました。

手ブレ補正により、手持ちでも高倍率撮影が実用レベルになった「LUMIX DMC−FZ50」と、高い集
光率の撮像素子を採用し、超高感度撮影に優れた能力を発揮する「FinePix S9100」の二本立て。
今から貯金を始めれば、「S9100」の後継機「S9200」が出る頃には実現しているかも。

話を「LUMIX DMC−FZ50」に戻しましょう。

画像が劣化するとは言っても、拡大していくとノイズが目立つというレベルですので、普通のサイズでしたらこの通り。

部屋の蛍光灯のみで撮影した、暗い温室の中の菌糸ビンも、自然な感じに再現できました。

手ブレ補正まで付いていますので、ISO1600で余裕の撮影です。

超高感度ISO3200の実力については「FinePix F30」のページをご覧ください。

起動時間は、0.2秒から0.3秒くらいでしょうか。いずれにしても電源を入れてからカメラを構えるまでには確実に起動しておりますので、他のカメラと比べて早いとか遅いといった範囲を超えたレベルになっている事は確かです。反面、画素数の増加に伴い、「FZ2」では4コマ/秒、「FZ5」では3コマ/秒あった連写が、「FZ50」では2コマ/秒になってしまったのは残念です。

そして今回からPanasonicのデジカメには、ちょっと変わった機能が搭載されております。
それが「EX光学ズーム」。イメージ的には、光学ズームとデジタルズームの中間のような物です。
これを説明すると、かなり長くなってしまいますので、詳しい構造を知りたい方はPanasonicのホームページへどうぞ。「EXズームの仕組み」というバナーをクリックすると、図解入りで非常に分かりやすく説明されております。

光学12倍のデジカメですが、「EX光学ズーム」を使用すると最大21.4倍になります。
しかし、さすがに21.4倍ともなると、高性能手ブレ補正が付いていても、液晶画面に写る被写体はグラングラン揺れてれて、まるで船酔いのような状態です。

ダイヤルモードの中に「CUSTOM」といのがあります。
今現在使用している設定を3つまで記録でき、いつでも呼び出して使用できるモードです。

記録する設定は、シャッタースピードからフラッシュ光量、ホワイトバランス、連写モード、露出補正、ISO感度、フォーカスや測光方法まで、20項目、ほぼ全ての設定が含まれています。

とりあえず、超高感度を利用した温室内の菌糸ビン撮影用と、撮った写真をWeb用に加工する時の水槽撮影用の2つの設定を記録させ、いつでも呼び出せるようにしています。

オートではカバーしきれない上、良く使う設定だけに、毎回設定しなおす手間が省けて助かります。

SDメモリーカードの収納場所は本体の右側です。

これがなかなか良く出来ていて、カメラを持ったまま、右手の親指ひとつでフタを開けて、中のSDメモリーカードを出せる構造になっております。

そして、追加購入した物をご紹介いたします。

まずはケース。
できればサイズがぴったり合うPanasonic純正のカメラケースが欲しかったのですが、なんと本皮製で、価格が6000円は下らないと言う高級品。とても手が出ませんので別の物を購入いたしました。

ELECOM デジタルカメラケース Lサイズ

ZSB-SDG003BK

1500円くらい

「LUMIX DMC−FZ50」は、サイズ的にはSサイズになるのですが、ファインダーの突起や、MCプロテクターとレンズキャップの装着を考慮すると、Sサイズでは奥行きが足りなくなってしまいます。

そして一度使ってみたかったシャッターリモコン。

20センチの接写から、クローズアップレンズを使って5倍、6倍のズーム写真を撮る時、三脚を使用していてもシャッターを触った瞬間、液晶に写った被写体はグラグラゆれています。

Web用の写真なら手ブレ補正で十分満足の行く写真は取れるのですが、観賞用として保存しておく写真となると、最高の写真を撮りたくなるのが人情。

2秒間のセルフタイマーを使って揺れが収まったあと撮影するようにしているのですが、セルフタイマーの設定がかなり煩雑。タイマー時間の設定を含めると4度もボタンを押すことになります。
しかも撮影が始まるまで2秒も待たなくてはならないし、とても不便を感じていました。

しかし、これさえあればそんな苦労は不要になります。

シャッターリモコン DMW-RS1

2000円くらい

カメラ本体のシャッターに触れる必要がなくなりますので、各種設定が終わったあと、すぐに撮影が出来ます。

もちろんセルフタイマーのようにシャッターが切れるまで被写体が動かない事を祈る必要もありません。
構図を決めたらリモコンでカシャ。

構図を決めてからセルフタイマーモードにし、タイマー時間を2秒に変更して決定ボタンを押した後、シャッターを押して2秒待つ・・・なんてやっていた頃に比べるとまるで天国です。

Panasonic LUMIX DMC−FZ50
光学ズーム
12倍
撮影可能範囲
通常:W端 30cm/T端 2m〜∞  MF/マクロAF時:W端 5cm/T端 2m〜∞
有効画素数
1010万画素
撮像素子
1/1.8型CCD
ISO感度
100 / 200 / 400 / 800 / 1600 (高感度モード時:3200)
連写撮影
高速連写(H)2コマ/秒  低速連写(L)1コマ/秒

Panasonic得意の手ブレ補正のおかげで、手持ち撮影ではほとんど使い物にならなかった12倍ズームの撮影も実用レベルになっていますし、被写界深度(ピントの合う範囲)を十分保った絞りの設定でも、失敗を恐れず撮影できます。

そしてなにより、自分なりにカスタマイズできる「フルマニュアル操作」を装備しながら、実勢6万円を切る価格。デジカメの特性を理解し、光を自在に操るための入門機としては比類ないコストパフォーマンスを持ったデジカメだと思います。

左手のフォーカスリングとズームリング、右手のフロントダイアルとリアダイアル、全てをまるで手足のごとく扱って撮影できるようになるまでには、かなり時間がかかりそうですが、時間がかかればかかるほど、
楽しめる時間は長くなるでしょうし、やがて操作を完璧にマスターした時の充実感や、デジカメとの一体感は格別なものになるでしょう。

「LUMIX DMC−FZ50」が私の手にしっくりなじんだ時、私はどんな写真を撮っているでしょう。


(注)このページで使われている写真は、全て画像ソフトにてWeb用に画質を落としてあります。



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