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デジ一眼への思い


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2006年9月10日
なかなかデジ一眼購入に踏み切れない思いを適当に綴ってみました。
「いろいろ調べながら書いていけば、なんとなくデジ一眼への自分の考え方がまとまってくるかなぁ〜」
くらいの感覚で書き始めたのですが、いつものごとくかなり熱くなってしまいました(^^ゞ

でも、なんとなく自分が欲しいデジ一眼の方向性が見えてきたような気がします。
中には間違った認識もあるかもしれませんが、理解を深めながらゆっくり修正していきたいと思います。

それでは愚痴・・・ではなくて、お話の始まりです。



一見、デジ一眼も安くなってきているようですが、それはボディーだけの話でして、納得のいくレンズを揃えるとなると、莫大な費用がかかります。もし、私がデジ一眼を買ってしまったら、ルアー1本、水草1束を惜しんで、レンズのために蓄財する生活が始まってしまう事でしょう。
それでは趣味ではありませんよね。趣味なんですから、やはり余裕というものが無いと。

しかも、切り詰めて切り詰めて切り詰めて、ようやく購入したレンズは、実質、他のメーカーのカメラには装着できません。つまり、よほど予算に余裕が無い限り、最初に買ったメーカーのデジ一眼を一生涯買い続ける事になります。

今はカメラメーカーの独壇場だったデジ一眼に、電機メーカーが参入し始めたばかり。まさにこれから戦乱の世が始まろうとしているこの時期に、どのメーカーが勝者になるかなんて私には予想すら出来ません。

さらには、自分が理想とするデジ一眼が見つからないという現状もあります。

画素数が多ければ良いという時代は、とうに過ぎました。

たいして大きくもない撮像素子に、沢山の画素を詰め込めば、画素1つ1つの面積が小さくなり、結果、
白飛びや黒潰れが目立つ諧調表現の乏しい写真になってしまいます。黒く輝くクワガタや、光り輝く水面など、普通の人より光度が両極端な私のデジカメライフを考えると、これは絶対避けなくてはならない問題です。

とはいえ、撮像素子をやたら大きくすると、望遠レンズが巨大化し、「LUMIX DMC−FZ50」の様な12倍ズーム(35ミリ換算420ミリ)を実現させようとすると、とてつもなく重厚長大なレンズの装着と、とてつもなく莫大な出費が強いられます。低倍率でも、撮影後、画像ソフトにてトリミング&拡大すれば同じ事なんですが、それでは「構図を決める」という撮影本来の楽しさを失いかねません。

軽量かつ安価な超望遠のために撮像素子はあまり大きくしない。
そして画素数も落として、画素1つ1つの面積に余裕を持たせ、表現力と感度は維持して価格を抑える。

具体的には今のデジ一眼より一回り小さい撮像素子を持つ600万画素クラスのデジカメ。
技術的には何の問題も無いどころか、スペックを落とすわけですから価格も安く押さえられる事でしょう。

しかし、今のデジカメ業界は、撮像素子サイズや画素数ばかりを追求していて、まるでブレーキやサスペンションなど、トータル的なバランスをまったく考えず、ただエンジンの馬力ばかりを追い求めていた80年代の国産車に似ているような気がします。

他にも感度や手ブレ補正の問題もあります。

ボディーに手ブレ補正が付いていないという理由だけで候補に上がらなかったメーカーも、1年もたたないうちに手ブレ補正が付いた機種を発売する事だってありえます。しかし、レンズに手ブレ補正の機能を持たせて販売してきたメーカーにとっては、ボディーに手ブレ補正を搭載する事は、非常に難しい決断になりそうです。ボディー内の手ブレ補正を採用するメーカーの見極めは今のところかなり難しそうです。

また、今年の10月にはオリンパスからISO6400に対応したコンパクトカメラが発売されなど、感度競争にも拍車がかかると、競争に挑むメーカー、傍観するメーカーに分かれる可能性もあります。
大型化しやすいCMOSを撮像素子に採用し、撮像素子の大型化によってシェアを伸ばしてきたメーカーは、感度を上げやすいCCDを撮像素子に採用してきたメーカーとの感度勝負に出る事は無いでしょう。

感度などそれほど重要なものではないように思えます。
しかし、明るい望遠レンズを買おうとすると、1本数十万円もしてしまい、到底私には購入できませんが、優れた感度を持ったデジ一眼があれば、1本数万円程度の暗いレンズでも、明るいレンズ+普通のデジ一眼に劣らない光の情報が得られるはずです。

そして今一番注目しているのが、Panasonicの「EX光学ズーム」やオリンパスの「ファインズーム」に代表される撮像素子サイズを選択できる機能。例えば、あらかじめ1000万画素程度で大き目の撮像素子を搭載しておいて、設定変更によりその撮像素子の中央部600万画素程度だけを使用すると、光学性能を維持したまま更なる望遠が望めるという機能です。

普段の撮影時は大き目の撮像素子で表現力豊かな写真を撮影し、いざという時は撮像素子サイズを小さく設定変更する事により、超望遠で被写体にグッ寄った構図が楽しめます。
こういった機能を搭載するかどうかもメーカーによって分かれる所でしょうし、デジ一眼に搭載できるかどうかさえも疑問が残ります。

理想のデジカメ
選択可能
撮像素子サイズ
(画素数)
23×15mm程度
17×13mm程度
13×9mm程度
(1000万画素レベル)
(600万画素レベル)
(300万画素レベル)
光学ズーム
300万画素レベルにて12倍(35ミリ換算420ミリ)程度
手ブレ補正
ボディー内蔵 シャッタースピードで3段以上
感度
ISO100〜ISO3200 高感度モード時ISO6400

今回購入した「LUMIX DMC−FZ50」は、「EX光学ズーム」「手ぶれ補正」「超高感度」が付いており、私が理想とするデジカメに一番方向性が合っている機種だと思います。

LUMIX DMC−FZ50
画素数
1010万画素
撮像素子サイズ
CCD 6.9mm×5.2mm
手ブレ補正
ボディーに内蔵
感度
ISO3200
価格
6万円弱
光学ズーム
12倍
EX光学ズーム
最大17.1倍 
最大21.4倍
(500万画素時)
(300万画素以下時)


撮像素子も薄型テレビのようにどんどん価格が低下する傾向にありますので、やがて「LUMIX FZ」シリーズにも、十分な大きさの撮像素子が搭載されるようになる事は間違いないでしょう。そうなった時、私のような素人にとってデジ一眼は、ただレンズ交換がめんどうなだけのカメラになってしまうかもしれません。

一方、デジ一眼に目を向けて、今発売されている機種を仕様表だけで比較すると、ペンタックスの方向性が私に一番合っているような気がします。

PENTAX K100D
画素数
610万画素
撮像素子サイズ
CCD 23.5mm×15.7mm
手ブレ補正
ボディーに内蔵
感度
ISO3200
価格
6万円前後
問題点
単三電池式・AF補助光無し

購入レンズ(参考)
シグマ   17-70mm F2.8-4.5 DC MACRO
4万円前後
シグマ APO 70-300mm F4-5.6 DG MACRO
2万円前後

自分のデジカメに対する考え方が変わったり、気になる新製品が出た場合などは、随時、追記していきたいと思いますが、デジ一眼の戦乱期が過ぎ、自分の方向性に合ったメーカーが見つかるには、まだあと2年くらいはかかりそうです。

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