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2007年9月28日 Windows XPとVistaの互換性
発注してから1週間、やっと私の手元に新しいパソコンが到着しました。

DELL Vostro(ボストロ)
ビジネスプロフェッショナルパッケージ

送られてきたのは、たったの2箱。

4年前にDELLのパソコンを買った時は、キーボードやソフトなどが別々の箱で送られて来たので、今回はそれらを運送屋さんがトラックの中に忘れて来てしまっているのではないかと心配になりましたが、それら付属品は本体と一緒にすっきり収納されていていました。

DELL(デル) Vostro(ボストロ)  200 スリムタワー
Windows Vista 搭載  ビジネスプロフェッショナルパッケージ
CPU
インテル(R) Core(TM) 2 Duo プロセッサー E6850
 (4MB L2 キャッシュ、3GHz、1333MHz FSB)
チップセット
Intel G33 Express
キーボード マウス
日本語キーボード オプティカル・マウス
メモリ
1GB(512MB x2) デュアルチャネル 
DDR2-SDRAMメモリ PC2-5300(DDR2-667)
ハードディスク
160GB SATA 3.0Gb/s NCQ HDD 
光学ドライブ
DVD/CD-RWコンボドライブ
保守サービス
1年保守 [引き取り修理]
OS
Windows Vista(R) Business 32ビット
正規版(日本語版) 
モニター
デル E207WFP 20インチワイドTFT液晶モニタ (ブラック)
<PCリサイクルマーク付>
価格
85,000円 (税・送料込み)

早速接続作業です。

といっても、ディスプレイを本体につなげ、マウスとキーボードをUSB端子へ、そしてLANケーブルをカチッと接続するだけ。あとはモニタと本体の電源をコンセントに差し込んで接続完了。

あっという間に作業が終わり、緊張の中、電源の投入です。

ポチッ

「ぶぉぉぉ〜ん」

けたたましい音を立てて、内蔵された2つのファンが持てる能力の全てを使って2秒ほどフル回転。

回転しているファンを動かし続けるのはそれほど力はいりませんが、止まっているファンを動かすにはそれなりの力が必要です。 

動摩擦係数と静止摩擦係数の違い。

昔は古くなって動かなくなってしまったファンは、電源投入後、指で軽く回してあげることにより、回転させていましたが、最近は、電源投入後、パソコン自体がファンをフル回転させることにより、静止摩擦係数の呪縛から逃れているのかな。それとも、使っていない間に積もってしまったゴミを一気に取り除いているのかな。

最初の設定ってとっても緊張しますよね。なんか、押し間違えても後戻りできそうにないし、間違った設定をしてしまったらとんでもないことになりそうだし、それでいて素人には判断できかねるようなことを平気で聞いてくるし・・・・。

VistaはXPよりずっと高度なOSですので、初期設定もかなり複雑になっていることが予想されます。それなりに心の準備をして、初期設定の作業に取り掛かったのですが、なんと、あっという間に終わってしまいました。

自分が住んでいる地域を設定し使用承諾書に同意したあと、ユーザー名を入力。

あとは背景画像やカレンダーなどなど、どうでもいいようなものを設定しただけで作業完了。

ほんと、あっという間です。

「同意」やら「承諾」やら「登録」やら「選択」やらと、訳の分からん質問の目白押しと思っていただけに、メチャクチャ拍子抜けしてしまいました。

Vistaはハードディスクにインストール済みだから、すぐに立ち上がるのかと思っていたのですが、これが結構時間がかかる。

今か今かと思って待っていたのですが、なかなか終わりそうにないので、散らかっていた箱や包装紙などを片付けながら、Vistaが立ち上がるのを待つことに。

大げさな包装のおかげで、梱包材を片付けるのにかなり時間がかかってしまい、気がついた時にはVistaは何の問題もなく立ち上がっていました。う〜ん、とても簡単。

とりあえずインターネットに接続できるかどうか確認。
多少不安はありましたが、何の設定の必要もなく、インターネットに接続できました。

画面はこんな感じ。

画面の右側に表示されているのが「サイドバー」と呼ばれるものです。慣れ親しんだ画面構成のままで、ワイドモニタの領域を有効に使うために生まれた新機能。

カレンダーや天気予報、CPUモニター、ニュースなど、たくさんのものから、自分でセレクトしたものを表示できるようになっています。

マウスの感触はまったく変わっていないのですが、キーボードの感触が全然変わってしまいました。

硬い。何しろ硬い。キーを押すのにとても力が必要です。「カチッ」とした感触というわけではなく、とても重い感じ。

キーなんか、疲れないように最低限の力で押しているもんだから、いままでの感覚で押すと、キーに押し返されてしまって入力ができない。ちょっと強めにキーを入力するもんだから長くキー入力しているとキーボードが少しずつ前へ前へとへ逃げていってしまうほど(笑)。

「しばらく使えばやわらかくなるのかなぁ〜」

といっても良く使うキーばかりやわらかくなってしまっても、それはそれで使いにくそう(^_^;)

あと、スペースキーが小さくなってしまったせいで、変換キーなどが微妙にずれちゃってます。
いつものように右手の親指で「変換」キーを押すと「カタカナひらがなローマ字」キーに。
これも、慣れるまでしばらく時間がかかりそう(^_^;)

ちょっと難しかったのは日本語の入力。今までは「変換キー」を押せば、すぐに日本語入力になったんだけど、これが全然だめ。あちこちやたらめったらいじくり倒したので、どこをどうしたら直ったのかさっぱり覚えていませんが、画面右下に「言語バー」何とか表示させ、そこをいじくっているうちに何とか「変換キー」を押す事によって日本語入力が可能となりました。でもこれはVistaではなくDELL特有の現象かな?。

細かいことはさておき、一番重要なのは今まで使っていたソフトが使えるかどうかということ。
Windows XPとVistaのソフトの互換性については、あちこちで不具合の報告がなされているようですのでとても不安です。

とりあえず、ワープロソフトと表計算ソフト。
Windows XP対応だけど、2002年製だからちょっと難しいかな。

そして画像処理ソフト。
「Adobe PhotoShop Elements 2.0」
これはVista対応へのアップグレードが、無償でダウンロード提供されておりますが、「2.0」はその対象外。ということは必然的に使えないということになるんでしょうね。

「Microsoft Office」にしても「Adobe PhotoShop Elements 2.0」にしても、すでにVista対応版が売られていますので、使えないようなら買い替えればよいわけですが、問題はホームページ作成ソフトの「ホームページNinja 2003」。こいつはまだVista版が出ていないどころか、メーカー側の見解ではVista版を出す予定もない事が、一昨日になってから発覚。

これは私にとってめちゃくちゃ大変な事なんです。もし「ホームページNinja 2003」がVistaで動かないとなると、ホームページの更新ができません。ホームページの更新のためだけに古い「Windows XP」のパソコンを設置しておくか、ホームページ作成ソフトを「ホームページビルダー」などVista対応版が出ている別のものに変えなくてはなりません。

ホームページの更新という、めちゃくちゃパソコンに負荷がかかる作業を、わざわざ古いパソコンでやるくらいないなら、新しいパソコンに「Windows XP」をインストールしちゃったほうがましかも。でも、そうなると楽しみにしていたVistaの新機能を使えなくなってしまう事になり、大袈裟ではなく、新しいパソコンを買った意味の半分以上を失ってしまう事になります。

ホームページ作成ソフトを変えるって言ったって、500ページ以上もある今のホームページを、新しいホームページ作成ソフト用に変換して行く気になんて、とてもじゃないけどなれません。

1台のパソコンに「Windows XP」と「Windows Vista」の両方をインストールしてしまうという方法(VistaとXPのデュアルブート)もあるけど、立ち上げが面倒になるし・・・・

結局、「ホームページNinja 2003」がVistaで動かなかったときの対処法が思い浮かばないまま、インストール作業開始。

しかしまあ、案ずるより産むが易しとはまさにこの事ですね。

「Microsoft Office XP」も「Adobe PhotoShop Elements 2.0」も「ホームページNinja 2003」さえも、難なくインストールできて、とりあえず簡単な動作確認もクリア。

Microsoftの方がXPとVistaの互換性にかなり自信があるような事を言っておりましたが、ネットの噂に翻弄され、完全に疑ってかかっていました。噂を気にするあまり、必要以上に神経質になってしまっていたようです。

もちろんデジカメで撮影し、「SDカード」や「xDピクチャーカード」に記録された写真も、カードリーダを通して無事パソコンに転送する事ができました。

そう、このページは新しいパソコン「Vostro」の新しいOS「Vista」を使い、「Adobe PhotoShop Elements 2.0」と「ホームページNinja 2003」で更新しています!。

「Adobe PhotoShop Elements 2.0」は、インストールが途中で止まってしまい一瞬あせりましたが、Microsoftのホームページより事前に得ていた情報で、インストール実行用の「Autoplay.exe」を右クリックし、出てきたプロパティで「管理者としてこのプログラムを実行する」にチェックを入れたらインストールできてしまいました。

「互換モードでこのプログラムを実行する」にチェックを入れると、「Windows XP」だけでなく「Windows 98」や「Windows 95」に対応したソフトも起動できるみたいです。

設定に「256色で実行する」なんてものもありますので、かなり古いソフトにも対応しているみたい。落ち着いたら古いゲームを引っ張り出してきて、どれくらいの互換性があるのか試してみようと思います。

古いパソコンから新しいパソコンへの移行も簡単。ウチはLANで繋ぐ事ができたため、専用のケーブルは使いませんでしたが、古いパソコンのOSが「Windows XP」なら、専用のケーブルを使う事により、古いパソコンの環境が新しいパソコンへ簡単に移行できます。

メニューにしたがって、送り側と受け取り側の設定をするだけ。あとは必要なものを選んで勝手に新しいパソコンに移行してくれます。「Internet Explorer」の「お気に入り」だったり、メールやメールの設定だったり、ワープロのドキュメントだったり、マイドキュメントの中の大切な写真だったり、ダウンロードした音楽だったり・・・。

自分でインストールしたソフト類と、メールアカウントのパスワードと、辞書ファイル以外は、ほとんど全部移行してくれたって感じです。ソフトなんかもう一度インストールしなおせばよいわけですし、メールアカウントのパスワードも「受信」の時に聞いてきますので、その時に入力すれば良い訳です。

そして辞書も古いパソコンの「辞書ツール」で「一覧出力」、その出力したテキストファイルを新しいパソコンにコピーして、新しいパソコンの辞書ツールから「テキストファイルから登録」すれば良い訳ですから、それほど難しいものではありませんでした。

しかし、この簡単とも思えた辞書ファイルの移行にはとんでもない落とし穴が待っていました。

メールソフトでも、ホームページ作成ソフトでも、メモ帳でも、自分でユーザー辞書に登録した単語がきちんと変換されるのに、なぜか「Internet Explorer」だけは、変換できないんです。

「おかしいなぁ〜」

パソコンを再起動してみたり、新しいパソコンから新しい単語を登録してみたりしてみたんですが、まったく改善されません。さらに、「Internet Explorer」から「単語/用例の登録」を行おうとすると「この機能はスタンダード権限を持つアプリケーションからのみ利用できます。スタンダードユーザー権限を持つアプリケーションから起動してご利用ください」なんて、訳の分からんエラーメッセージが出る始末。

「どこか設定を間違ったのか?何か変な事をしてしまったのか?」

あせりまくりながら、1時間以上Vistaと格闘したのですが、どうにもこうにもならず、あきらめ半分で同じ症状が出ていないかとネット上を探してみたら、なんと私が悪いのではなく、Vista自体のバグでした。

「今までの苦労と時間を返せよなぁ〜」

まったく人騒がせな話です。ちなみに、このパッチをインストールすると、「Internet Explorer」上でもユーザー辞書の変換がきちんと行えるようになりますが、「Internet Explorer」からユーザー辞書の登録などを行おうとすると、相変わらず「この機能はスタンダード権限を持つアプリケーションからのみ利用できます。スタンダードユーザー権限を持つアプリケーションから起動してご利用ください」と、怒られてしまいます。こいつの修正パッチもどこかにあるんかいな?。

ユーザー辞書のバグについては修正することができましたが、その修正方法を見つけるためにあれこれいじくっているうちに、新たな問題を2つ発見してしまいました。問題を1つ解決する度に、新たな問題が2つ浮上していたのでは、問題点が増えるばかり。

「いつまでたったら快適なパソコンライフが送れるんだあぁ〜」

まず1つ目の問題点は、USB接続のハードディスクを付けたままにしておくと、パソコンが立ち上がらないという事象。この情報は買う前に偶然知っていたので、別段驚きもしませんでしたが、もし知らなかったらきっとパニックになっていたでしょうね。原因がUSBのハードディスクにあると気付くまでに3時間。さらに解決策を模索すること3時間。合計6時間ぐらいは無駄になっていた事でしょう。

しかし、原因も解決策も運よく知っています。こいつはBIOSのバージョンが古いと起こるというDELL側のバグ。早速最新版のBIOSをダウンロードしようと思ったのですが、DELLの指示なしに無断でアップデートを行って、もし失敗した場合は保証の対象外になるみたいな事が書いてあったので、とりあえずテクニカルサポートセンターに電話して、テクニカルサポートから電話で指示を受ける形でアップデートしました。

もうひとつの問題はハードディスクがいつまでたっても止まらない事。

普通に作業している時は、おとなしくしているハードディスクですが、私が読む事に集中するなどして、パソコンの操作をしないでいると急に「ジジジ・・・・ジジジ・・・」と激しく動き始めるんです。

「いったい私に隠れて何をしているんだ?」

とりあえず「タスクマネージャー」の「プロセス」を開いて、CPUを使っているプログラムのを特定する。

「Google Desktopだとぉ〜、しかもCPUを38%も使いおって!」

「Google Desktop」といえばパソコン内のファイルを検索してくれるというソフト。古いパソコンから40GBものファイルを一気に転送したので、必死になってそのインデックス作りに励んでいるんでしょう。

私の作業を邪魔しないように、私の手が止まった頃合を見計らって、影で一生懸命がんばっている健気なやつのようです。

かわいそうなので私の作業が終わった後も、電源をあげたままにして「Google Desktop」が終了するのを待っていたのですが、1時間たっても2時間たっても、作業は一向に終わりません。

「Googleデスクトップは常にバックグラウンドで動作します」なんて涙が出そうな事をいってくれていますが、画面を見ながら考え事をしている時に「ジジジ・・・」と動かれたのでは気が散ってしょうがありません。

「過去のメールを探す事はあっても、それ以外のものを探した記憶はないしな」

「コンピュータの起動にGoogleデスクトップを開始する」のチェックをはずし、永遠のお別れといたしました。さようなら「Google Desktop」。

ほかにも「Internet Explorer」の「更新」ボタンが画面の右上のほうに小さいやつしかないとか、ファイルの中にどんな写真が入っているのか「Windows XP」のほうが分かり易かったなど、細かい所で不満な点が多々ありますが、この辺はカスタマイズできると思いますので、使いながら追々変更していきたいと思います。

さて、何とか環境も整いましたので、そろそろ「Windows XP」と「Vista」の比較をしてみたいと思います。まずは立ち上げから。

シャットダウン状態からの立ち上げ比較
(ウイルスソフトなどをインストールした通常使用状態での比較)
Windows XP
Windows Vista
「ようこそ」が表示されるまで
33秒
42秒
Windows画面が表示されるまで
48秒
45秒
砂時計のポインタが通常状態になるまで
1分10秒
53秒

遅い遅いといわれているVistaですが、さすがに4年前のパソコンに比べたら早いようです。
とはいうものの、メモリーもハードディスクもCPUも格段に早くなっているパソコンで起動させて、ほんの数秒の差しか出ないんですから、やはりVistaは重いんでしょうね。
もし同じパソコンで比較したら、「Windows XP」の方が早く立ち上がりそうな予感。

「それなりのグラフィックカードを搭載しないと、Vistaは十分機能しない」なんて、ネット上では噂になっていましたが、動作がカクカクするような事もなく、とても滑らかに動いています。

グラフィックカードの増設も考えていましたが、3Dゲームなどをしない私には、オンボードの「インテル グラフィックス・メディア・アクセラレーター GMA3100」で十分みたい。

古いパソコンですと、このページのように、文章が長くて写真が多いページを、ホームページ作成ソフトで編集していると、カーソルの動きがぎこちなくなったり、漢字変換がワンテンポ遅れたりしていたのですが、このパソコンではそういった遅延はまったく見られません。
さすがはE6850と言った所です。

ホームページをアップして気がついたのですが、アップロードがめちゃくちゃ早くなっています。
そういえばダウンロードにかかる時間も早くなっていたような・・・・。Vistaでは一度に送れるデータの量が増えていると聞きましたが、もしかしたらそれが影響しているのかな。
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XPとVistaの比較
Vista対応パソコン
DELL Vostro(ボストロ)
XPとVistaの互換性
Vistaのスリープモード
XPとVistaの起動時間
Vostroのメモリ増設
外付けハードディスク
ビデオカードを増設
Vistaが勝手に再起動