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2004年7月17日 CDラジカセ
別にテレビを見ているわけじゃなかったんだけど、夕方のニュースを聞きながら他の作業をしていると、テレビから懐かしい曲が聞こえてきた。

「何だっけ?この曲・・・・・」

かなり古い記憶だけど、とても鮮明な記憶。中学から高校へと多感な時期に夢中になっていたなつかしの歌声。

「堀ちえみ」

そう、彼女の曲だ。しかしなぜ?。
あわててテレビに食いつく。どうやら、当時アイドルだった同世代の二人を加えてジョイントコンサートを行ったようだ。

目的は他の二人の面子からして、今はやりの復刻版CDの販売促進かな。
そう、堀ちえみはCD-BOXを2セット売り出していて、つい最近3セット目を売り出したみたい。

1セット目は、ファンのリクエストや、堀ちえみ自身の選曲によるまぜこぜCDだったので購買意欲をくすぐられなかった。
3セット目は私が良いお年になって「ちえみちゃ〜〜ん!」を卒業した後の曲が中心だったのでこれもパス。

しかし、2セット目は私が夢中になっていたデビューから最盛期にかけての復刻CD。もちろん当時レコードなんか買うお金がなかったからレンタルレコード店から借りてきてミュージックテープにコピーし、安物のラジカセでテープが擦り切れるまで聴いた曲が収録されている。

しかし、買っていない。

買っていないけど迷ってる。買うべきか買わないべきか。
当時夢中になっていた曲だけど、もはや過去の曲。今聞いても心に響くものはないでしょう。

なつかしの曲を聴くと当時の記憶がよみがえってきてとても懐かしく思うけど、私にとって堀ちえみの曲は「なつかしの曲」って感じじゃない。現役の曲というかなんていうか・・・。

どの曲も鮮明に覚えている、すべての曲をレコードの収録順に歌えるくらい。
1曲目の終わりを聞けば2曲目のイントロが出てくる。
だから、忘れかけていた「なつかしの曲」とはちょっと違うんですよね。
なつかしの曲じゃないから、今聞いても何もよみがえるものはないかもしれない。

しかし、テレビで堀ちえみの姿を見たとき、心の中の悪魔の姿をした消費本能が叫んだ。
「もし、あと20年たったら堀ちえみの曲を聴きたくならないか?そのときはもう復刻版CD-BOXが手に入らないかも知れないぞ。それでもいいのか?」

そ、そういわれると、ちょっと・・・・・。
悪魔の消費本能との戦いが始まる、しかしその決着はものの数秒でついてしまった。

8枚組み12600円。

悪魔との戦いでの敗因はワンクリックで注文できてしまう近代システムのせい。
もし、CDショップに足を運ぶ苦労があったらもう少し互角の戦いができたはず。

まぁ、私が駆け抜けた青春の思い出として大切に取っておきましょう。そして「天国に持っていけるように棺桶に入れてくれ」と、いつか私の遺族に頼む日が来るでしょう(笑)。

さて、さっそく以前に買ったMP3プレイヤーを使いダイレクトエンコードでデジタルファイル化を行う。
CDコンポとMP3プレイヤーを接続しCDをセット。録音をしながら再生された音楽を聴く。

「やっぱなつかしいね〜」
当時聞いていた歌声がよみがえる。ちょっと鼻にかかった甘えるようなかわいい声。
アイドル級の歌唱力、お世辞にも上手いとはいえない(笑)。
そしてなんといっても、今聞くと喉の奥がかゆくなる歯の浮くような歌詞。
「当時はこんな恋愛にあこがれていたんだよな〜〜」
ちえみちゃんも変わったけど、私はもっと変わってしまった(笑)。

歌詞カードを見ながらそれに付随する写真などを見ているうちに気がついた。
「もしかして、こいつはCCCDじゃないのか?。」
CCCD→「コピーコントロールCD」。コピーできないCDのことだ。
今、発売されているCDはほとんどコピー不可能であるCCCDだ。しかし、このCDにはCCCDであることを示すマークがついていない。
「ということは・・・・」
ためしにパソコンを使ってファイルをコピーしてみるとあっけなくコピーできた!。

なんとまぁ、良心的なこと!。
さっそく時間と手間のかかるダイレクトエンコードの作業を中止して、CDを直接パソコンにコピー。そしてさらにMP3にコピー。
これでパソコンから聞くこともできるし、MP3プレイヤーで屋外や車内などでも聞くことができる。

「とりあえず、一件落着」

と、なるはずでした。しかし、片づけをしているときに気がついた。コンポに通電されていない。

ダイレクトエンコードするときにCDの再生に使ったコンポが真っ暗。
電源が入っていないときでも時間などが表示されているはずなのに・・・・。
コンセントは入っている、壊れてしまったのだろうか?。

このコンポを買ったのは10年くらい前だろうか。当時は音楽を聞く時間を大切にしていた。そのとき買ったコンポだ。今はもう音楽を聴くために時間をとることはなくなってしまったので、目覚まし時計の替わりに使っている。

コンポのカバーをあけてみる。
「すごいホコリ」
できればすぐにフタをして見なかったことにしたいくらい。しかし、それでは朝起こしてくれる時計がいつまでたっても使えない。
とりあえず会社に持っていってエアーで吹いてホコリを除去。

「ヒューズはどこかな」
すぐに見つかった。はずしてみるけどガラス管の中の針金は切れている様子はない。
とりあえず、ヒューズと同じ大きさのワニグチクリップでヒューズの部分を直結してコンセントを入れてみる(良い子は真似しないでね)。しかし、通電されない。

「どうしてだろう」
と、回路を覗き込んだ時、もうひとつのヒューズを発見!。こっちはガラス管のところが真っ黒に焼け付いていて完全に飛んじゃってる。

「ここが原因か!」
さっそくそのヒューズを取り出して、先ほど取り外したヒューズを代わりにセット。
ホコリが原因でヒューズが飛んだのならこれでうまくいくでしょう。
コンセントを入れた瞬間。替わりに入れたヒューズが真っ赤に発光してそして音も無く飛んだ。
「ひえ〜〜〜、どうしてだ〜〜」
こうなると、回路自体が壊れている可能性が大。そうなるとお手上げだ。

「捨てるしかないか・・・・」
そう思いながら、回路を見つめているとヒューズを差し込む基盤に「6.3A」という文字を発見。そして、もうひとつのヒューズを差し込むところには「2A」の文字が。
「そっか、6.3アンペアのところに2アンペアのヒューズを差し込んでしまったのか」
おおお、まだ直る可能性はあるぞ!。

ヒューズを買いに行く。近くの電気屋さんで手に入るような品物じゃないことは分かっている。
しかし、車で10分くらいのところにこういうものを専門に扱っているお店がある。
2アンペアのヒューズはあったけど6.3アンペアのヒューズは無かったので6アンペアと8アンペアを購入。

ワニグチクリップをはずして買って来た2アンペアのヒューズをセット。
そして、飛んでしまった6.3アンペアのヒューズの代わりに買ってきた6アンペアのヒューズをセット。
「どうかうまくいきますように!」
願いを込めてコンセントをさしこむ。しかし願いはむなしくヒューズは断末魔の叫びを上げるように赤く発色して散っていった。
「たった0.3アンペアの違いで死んでしまったか。しかし、君の屍を乗り越えて私は進む!」
最後の切り札8アンペアのヒューズをセット。

「これでどうだ!」
気合を入れてコンセントを差し込む。しかし彼もまた、まばゆいばかりに赤く輝き、まさに命の炎を燃やして短い人生を駆け抜けて行ったのだった。
「美しい散り際だ」

感傷に浸っている暇は無い。こいつはもはや私の手におえる故障じゃない。
「テレビ、ビデオ、オーディオはありませんかぁ〜、無料にて無料にて回収いたしまぁ〜す」
2時間後、偶然通りかかった廃品回収業者へ引き取られていきました。

しかし、あの無料廃品回収業者は回収した私のコンポをどうするつもりなんでしょう。
スピーカーコードは「一般ゴミとして出してください」といって持っていかなかったし、なにより、大切に保存していた取扱説明書を「いりません」といって持っていかなかった。
海外に持っていくのだろうか?。スピーカーコードが不要ということは部品を取るだけなのだろうか?。

まあ、考えてもしょうがない。とりあえず私の部屋にコンポが無くなった。しかしCDなどはパソコンで聞けるから特に問題はない。切羽詰った問題は目覚まし時計がなくなってしまったということだ。こいつを何とかせねば!。

目覚まし時計を買ってくるか?しかし、どうもけたたましいアラームが苦手で・・・・できればお気に入りの音楽で目覚めたい。
となると、コンポが必要だね!。しかし、目覚まし代わりに使うだけだから安モンのCDラジカセで十分でしょう。

さっそく、ネットで検索。
ネット市場で「CDラジカセ」を抽出し、それを価格順にソートする。
まさかこんな便利な時代になるなんて誰が想像したでしょう。

写真を見ながらあれこれ物色していると、すごいヤツが目に飛び込んできた。
アイワ CSD-EL201(現在はソニーブランドで販売 CFD-E500TV
タイマー付きのCDラジカセというより、時計にCDラジカセが付いたといったデザイン。

ホテルのラジオつき目覚まし時計を連想させる。「多少価格が高くてもこいつで決まり」と思わせるのに十分な理想のフォルム。

なのに価格は一万円。他のタイマー付きCDラジカセに比べてめちゃくちゃ安いと来ているからもはやこいつで決まり!。

大きな時計表示部、シンプルで洗練されたデザイン、機能を絞っての低価格。
まさに、私のわがままな意見をすべて受け入れて設計されたような製品に感動しました!。

CDだけでなくFMラジオやミュージックテープでも目覚まし設定が可能です。

普通の目覚まし時計のようにアラームでの設定も可能です。アラームで目覚めた時、時計表示部の上の銀色の大きなボタンを押すと、スヌーズになります。

スヌーズとは「あと5分間だけ寝かせて!」って執行猶予をお願いするボタン。一時的にアラームが止まって、5分後にまた鳴り始めます。

そんなボタンが真中にデンと配置されているあたり、このCDラジカセの設計意図が良く分かります。

形も出っ張りの無い直方体。ホテル等でナイトテーブルの棚に入れて使用することを考えてのことだと思います。

ただひとつ気に入らないのがバックライト。寝るとき邪魔にならないように光量を調節できるという親切設計。ですが、バックライトOFFの状態から一時的に点灯させる機能がありません。
なんと、7段階の光量を経由して再びOFFになるまで15回ボタンを押す必要があります。
せっかくでっかいスヌーズボタンが中央に付いているんですから、バックライトがOFFの時スヌーズボタンを押すとバックライトが点灯するというのはいかがでしょうか?。
そうすれば部屋を真っ暗にして寝る人も、夜中起きた時に時刻を確認できるでしょ。

それともうひとつ、音が・・・・・(^_^;)
機能を絞っての低価格ですからね、そこは目覚まし時計と割り切るしかないかな。
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