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自作温室


大型個体を育成するにはやっぱり冬場の加温は必須。

ホームセンターで園芸用の温室を探せばそこそこの値段で手に入る。

だけど置く場所が・・・。

観賞用だから外装がガラスや透明のビニール張りでクワガタが落ち着けそうもないし・・・。

何か良いものはないか。

探していたとき目に入ったのが洋服ダンス。

サラリーマンをやっていた頃の背広がびっしり入っていたけど、

もう使っていないからほかの場所に移動させてスペースを確保。

われながら、良くできた温室です。


これが、温室として使用している洋服ダンスです。縦横がそれぞれ約120cm、奥行きが60cmあります。

扉は観音開きになっていて、密閉性も良く、光も入らないのでクワガタ用の温室にはもってこいです(左の画像にマウスのポインタを乗せてみてね。クリックしちゃだめだよ)。

中にはホームセンターで買ってきた5000円のスチール棚が入ってます。各棚に敷いてある敷物は、スチール棚が入っていた包装用のダンボールをカッターで切ったものです。

専用の敷物は結構値段が高かったし、包装用の段ボール箱はでかくて処理に困るしで一石二鳥でした。

では、温室を作るのに必要だったものを説明して行きます。
まずはメインとなる保温装置。

温室用のパネルヒーターもそこそこ安いのがあったんですけど、どうしてもパネルだと温まるのに時間がかかりそうで・・・。

その点、ファンヒーターなら温風が隅々まで行き届いてよさそうなのでファンヒーター にしました。

高さ23センチ足らずのちっちゃいやつです。本当の使い方はトイレなんかにおいておくみたい。いくつか種類がありました。簡易サーモスタッドが付いた5000円クラス物。
強弱の切り替えが出来る3000円クラスのもの。

でも、温度調節は専用のサーモスタッドを使うのでそんな機能はいりません。サーモの命令にしたがってONとOFFを従順に繰り返してくれるやつ。それがこいつ2000円。 

ファンヒーターの熱風を循環させるほど広くない温室の場合、パネルヒーター(プレートヒーター)を使用する事になりますが、温室用のパネルヒーターは高価なものが多いため、代用品としてこたつ用ファンヒーターユニット がお勧めです。

表向きにして使用すれば、パネルヒーター(プレートヒーター)のような使い方ができますし、
ファンが付いているものを購入すれば温めムラもなくなります。
そして何よりファン付きでも3000円以下という低価格がとても魅力です。

次はヒーターをコントロールしてくれるサーモスタット。
サーモスタットとは、たとえば設定温度を25℃にしたとしたら24℃で通電を開始し、26℃で通電をとめてくれるコントローラーのことです。

これは私が買ってきたサーモスタッド。温室用ではなくて熱帯魚用です。値段的には熱帯魚用も温室用もあまり変わらないようでしたが、アクアリストとして長年愛用してきた信頼のおけるメーカーの品物ですからね。

NISSO SEAPALEX 600  ¥4,000くらい

その名の通り600Wまで使用可能です。ファンヒーターは500Wなのでちょうど良い規格。

温度調節のダイアルは大雑把ですが、電子制御ですのでダイヤルを回した分きちんと制御温度が変化します。温度計を見ながら微調整すれば的確な温度をキープしてくれます。

温室で一番厄介なのが上下の温度差。
この温度差を解決するために内部循環用のファンを購入しました。

これが今回購入したファンです。

日本動物薬品マルチファン  1300円くらい。

本当はアクアリウム用で、夏場、水槽に取り付け、気化熱で水温を下げるための品物です。

クリップ式の扇風機でも良かったのですが、扇風機だと1シーズン連続可動といった使用方法は考慮されておらず、給油が必要となります。

軸が焦げ付いて止まったモーターが、加熱発火なんて事にならないように、ちょっと奮発しました。「完全無給油で低騒音、耐久性に優れて長期使用が可能」って箱の裏に書いてありました。

確かに扇風機に比べると静かです。ファンの直径は10cm位、強弱の切り替えと、ファンの角度調整機能がついてます。

温度管理とともに重要なのが湿度管理。

加湿器の導入も考えておりますが、加湿器の能力と比べて室内が狭いため、結露による弊害を考えて現時点では左の写真の方法を取っております。

ファンヒーターの噴出し口を下に向けて、温風が当たる場所にアルミのトレイを置きその中に水を入れてます。

なかなか効果があり一週間に2リットルぐらいの水が蒸発してます。

温度計はやっぱりこれ、
佐藤計量器製作所のPC−3500
何の操作もなく、現在の温度と、リセットしてからの最高最低温度を同時に表示してくれます。

ヒーターの上の段と、温室の天井にセンサーを取り付け、表示部は温室外のパソコンラックの上において常に温度を監視してます。

菌糸ビンを並べたところです。
ハチミツ1000がたてに4本並べられます。

ぱっと見、閑散としているようですが60本以上の菌糸ビンが並んでいます。

一番下の段は交換時期に来た菌糸ビンと、ビンに詰め替えた菌床の再生場所としてあけてあります。

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