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2006年2月19日 フィットで決まり
ノートに乗って試乗に行こう!。

昨日はあまりの出来事に平常心を失い気が付かなかったんですが、私が新車同然のノートで
乗り付けたら、ホンダやトヨタやマツダの担当者はどんな気分になるでしょう(^_^;)

まあ、今更考えてもしょうがない。試乗に行く前にノートで軽く走ってみましょう。
マークUとエントリーカーを比べるより、ノートとエントリーカーを比べたほうが、ずっと効率が
よさそうです。そういった意味ではノートを借りたのは正解だったかも。

最近のコンパクトカーがどんなもんだか徹底的に調べてみましょう。

アクセルを踏むとグオーンと車が前へ飛び出す。
「何じゃこりゃ」
マークUならペダルのアソビがいい感じに激しい踏み込みをやわらげてくれたけど、最近のア
クセルは数値制御。融通の利かないデジタル信号がアクセルを踏んだ分だけガソリンをエン
ジンに注ぎ込みます。

ブレーキを踏むとカックンと急ブレーキ。こっちもアソビなし。
「反応が良い」という事なのだろうけど、こう融通が利かないと踏み込む力加減が難しい。

しかし私はその昔、高速で転がるボールをピタリと止める足技を、来る日も来る日も訓練して
いたサッカー小僧だった。足の力加減に関しては一日の長があります。スムーズな加速と減
速をすぐに体得。

運転している感じはマークUよりセレナに似ている。
高めのシートから周りを見下ろすような視界と、大きく取られた開放的な窓がそう感じさせるよ
うです。

試乗コースは埋立地。

埋立地は島ですので、周回コースがあります。
角は急なコーナーになっていますので横Gに対する踏ん張りなんかを試すにはもってこい。
さらに、埋立地と埋立地をつなぐ陸橋は、長い坂道になっていますので、上り坂でエンジンパ
ワーを試すことが出来ます。
それに、高速道路のインターチェンジのような、回りながらの合流もあり、上りの横Gや下りの
横Gなども試せます。

埋立地までは10分ほど。
運転を始めて最初に気が付いたのはサスペンションの硬さ。
滑らかさを追求したマークUのサスと違い、かなり硬い感じが、路面の段差を乗り越えるとき
に伝わってきました。

マークUのサスはポヨンポヨンでしたので、こういったカチッとしたサスにずっとあこがれてい
ただけに、これはかなりテンションが上がりました。って言ってもこいつを買うわけじゃないん
ですよね。これから試乗する車もこれくらい硬いことを期待しています。

そろそろ目標の埋立地に着こうかという時に不快感が込み上げて来た。
「暑い」
どうもさっきから暑い。日差しを正面から受けているからだろうと、あまり気に留めていません
でしたが、日差しが横からになっても一向に暑さが改善されない。

「乗りなれていない車の運転で、思ったより緊張しているのかな?」
そんな事も考えながら運転を続けるものの、暑さは日差しや緊張では説明が付かないレベル
に達した。

もはや限界。エアコンの設定温度をカッと睨み付ける。しかしそこにはいつも見慣れたオート
エアコンは存在せず、ダイアル式のマニュアルエアコンが鎮座していた。
「お前かっ!」
暑さを知る感覚を与えられずに世に出されてしまったエアコン。彼に暑さがわからない以上、
暑さの分かる私が彼を指導しなければならないようです。

とりあえず車を路肩に止める。

風量は2、青と赤で色分けされたダイアルは赤側いっぱいに回されている。
とりあえず風量を1にする。
「このダイアルは・・・・」
赤と青。赤側に回すと暑くなる、青側に回すと寒くなる。そんな事は知っている。
しかし、どれくらい回せばいいんだ?。

「青側にまわすと冷房が付くのかなぁ」
真冬に冷房をつけるのもばかばかしい。赤と青の境から赤側に2目盛りほど行った所にダイ
アルを調整。

「マニュアルエアコンだと、日差しや外気温などの状況変化で微調整が必要になるのか」
オートエアコンを付けると予算オーバーしてしまうヴィッツはダメなのか?。
その後、エアコンを微調整するたびにヴィッツに対する魅力が薄れていく事に・・・・。

さよならヴィッツ。こんなことならヴィッツの試乗を頼むんじゃなかった。

ノートの走りはよかった。
2000cc、135馬力のマークUに対して、ノートは1500ccで109馬力しかありませんが、車
重が違います。
1360kg.の車体をポヨンポヨンのサスで支えているマークUと、1080kg.の車体をカチッとし
たサスで支えているノートではコーナリング性能が雲泥の差。
加速性能もクラッチが滑っているような感覚のマークUよりずっと優れています。

「いいね〜、この車」
コーナー出口の加速で、FRのマークUにはないクイッと鼻先が持っていかれる感覚がとって
も気に入って、時間がたつのも忘れて何度も何度も急カーブで遊んでしまいました。

「しかし、所詮は金額的に手が届かない高嶺の花」
1300ccのヴィッツでさえオートエアコンをつけると予算オーバーしてしまうんです。
やはり予算が少なすぎるのか?。

「いや違う、だってデミオとフィットはちゃんと条件をクリアしているじゃないか」
そう自分にそう言い聞かせ、エントリーカーの試乗に行く事に。

試乗したのはヴィッツとフィットとデミオ。

どのディーラーも同じ国道沿いにあり、車で2分ほどの距離。
まずはヴィッツから乗せてもらいました。

埋立地にいければよかったんですけど、さすがにちょっと距離がありましたので、軽く街乗りし
て乗り心地を試した後、多摩川にかかる橋を急勾配の側道から上って合流し、エンジンパワ
ーを調べるコースを選択。

視界の俯角が小さい事が気になっておりましたが、走り出してしまうとそれほどでもありませ
ん。俯角を取るために高めに設定したシートを低く下ろして天井からの圧迫がなくなると、結
構運転しやすいです。

ただ悲しいかな、上りながらの合流でパワーのなさを痛感。もたつきがかなり気になるレベル
です。車重が80kg軽いとはいえ1500ccのノートには到底かないません。
サスペンションはマークUよりはずっと硬いですが、ノートよりは柔らかめ。

「ちょっとパワーが足りないのが気になりましたが、乗り心地はとてもよかったです」
試乗後、感想を聞かれて素直にそう答えた。
しかし、ヴィッツにオートエアコンが付くと予算オーバーになってしまいます。

「『U』が予算内に収まればよかったんですけどねぇ」
独り言のように本音が漏れた。「U」とはオートエアコンが付くグレード。オートエアコン以外に
もたくさんの機能が追加されてしまい、私の条件と予算では20万円近い値引きがないと届か
ないグレード。

試乗にお付き合いいただいたトヨタの方にお礼を言って次の試乗へ。

今度はデミオ。マツダのお店です。

CVT(無段変速システム)ではなく4ATであることに不安を感じていたましたが、その不安が
的中してしまった形。発進時ちょっとアクセルを踏み込むとガクンといった衝撃。変速時の衝
撃も18年前のマークUからほとんど進歩していないようです。

さらに意識的に4速のまま加速しようと踏み込んでも、ちょっと踏み込みすぎるとすぐに3速に
シフトダウンしてヴォーンとエンジンが唸りを上げる。なんか唐突に思い切りアクセルを踏み
込んでしまったようで、隣に座っているマツダの方の視線が気になる(^_^;)
スポーツテイストなのでしょうか、シフトダウン無しに踏み込める範囲が非常に小さいみたい。

私にはやはりCVTは必須のようです。

最後に乗ったのはフィット。
エンジンパワーがもう少しほしいということ以外、まったく問題はありません。
サスペンションの硬さもノートよりやや柔らかく感じましたが、感覚的なものであって、マークU
よりずっと硬くしっかり踏ん張ってくれそうな雰囲気は持っていました。

本当は高速でコーナーに突っ込んで試してみたかったんですけど、隣にホンダの方が乗って
おりますのでそれは出来ません。ノートみたいに1日貸してくれないかな(^_^;)

オートエアコンがないヴィッツ。
CVTがないデミオ。

とりあえず、前向きな選択法ではありませんが、消去法でフィットを購入することが決定致しま
した。

でも・・・・

「あともう少しお金を出せばヴィッツの『U』が買えるんだよな」

ヴィッツのUのオートエアコンは花粉を取ってくれる機能が付いている。これはかなりポイントが高い。それに除菌イオンや湿度管理までやってくれるらしい。

快適なだけでなく、いざというときのために側面からもカーテンのようにエアバックが開く機能
まで付いているらしい。

必要な条件を過不足なく揃えているフィット。
安全性も快適性も、こちらの条件をはるかに超えて提供してくれるヴィッツ。

「予算をもう少し増やして・・・・」

いやだめだ、予算を増やしたら、予算で足切りした車種をもう一度洗いなおす必要が出てく
る。それに「あと少し」という言葉は麻薬のようなもので、一度味わうと制限が利かなくなってし
まうことは分かりきっていることだ。

限られた予算内で見つけた最高の車。それがフィット。それでいい。

家に帰るとトヨタの方から電話が入ったと、家族からの報告。
折り返し電話を頂きたいとの事。
「そんな性急に結論を求められても」と苦笑いしつつも電話をかけてみる。

「先ほどはご試乗していただきありがとうございました」
と、型どおりの挨拶のあと、
「ヴィッツのUグレードをご予算の範囲内で見積もらせて頂きたいと思いまして・・・・」
あまりの事に声が出ないでいると
「御試乗のとき『Uグレードなら』とおっしゃられておりましたので。お値引きはだいぶきついで
すが、ご予算に合わせてみたいと思います」

ポロリともれたぼやきのような一言で、ヴィッツのUグレードが手の届くところに来ようとは!。
たまにはぼやいてみるもんだ。
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