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2005年7月16日 お食事風景
カナヘビが来て一週間になります。
暇を見つけてはカナヘビ水槽の前でゴロンと寝転んで、カナヘビたちの様子をワクワクしながら観察している毎日です。

「何時間も眺めていて良く飽きないなぁ〜」
って言われますけど、これはもはや性格というより「本能」とか「習性」といった類のものでして、余人には到底理解できない範疇の行動ですな(^^ゞ

なにしろ、弱肉強食の世界が目の前で展開されるんですから、こんなに興奮する事はありません。野生の本能むき出しに襲い掛かるカナヘビ。必死に逃れようとするコウロギ。
すごい攻防が展開されます。

成虫になったコオロギは、カナヘビにとって非常に手ごわい獲物です。
コオロギの頭に噛み付こうものなら、逆に口の中を噛まれ、慌てて振り払わなくてはなりません。振り払うために頭部を左右に振るのですが、そのスピードがまたすごい。まさに目にも留まらぬ速さで首を振るもんだからコオロギが20センチくらい飛んで行ってしまうほど。

頭部ではなく腹部に噛み付けば、強力な後ろ足のケリが待っています。
顔面をコオロギに蹴られながらも、相手の息の根を止めようとコオロギを地面にたたきつけるカナヘビ。しかし、最後には死を賭したコオロギの蹴りに敗れて逃げられてしまうのでした。

唯一、カナヘビにとって勝算があるのは胸部に噛み付けた時。
噛み付いた直後、地面を蹴って逃げようとするコオロギの抵抗さえ抑え込むことが出来たらカナヘビの勝利です。

コオロギは胸部を噛まれてしまうと、強力なアゴも、強靭な後ろ足も全く使う事ができません。

カナヘビは、逃げられない様、巧みにコオロギをくわえ直しながら、鋭い牙をコオロギの胸部に食い込ませていきます。

こうなってはもうコオロギに逃げられる望みは残っていません。
コオロギは少しずつ体力を消耗し、やがて息絶えていきます。

そして、そのまま丸呑みされてしまいます。

見てくださいこの写真。
トカゲなのに「ヘビ」と呼ばれているのは細長い風貌から来ただけではないみたいですね。
その食べ方はもうヘビそのもの。

食事には全く足を使いません。
口にコオロギの足がひっかかって飲み込めない時も、足を使わずわざわざ地面にこすり付けます。

足は口に届くし、力だって十分あるのに不思議ですね。

ウチに来た当初はコオロギを丸呑みにしていたのですが、日にちが経つにつれて事情が変わってきました。なんと、羽や後ろ足などを、口を使って丁寧に取り除くようになりました。

羽も後ろ足もとられて、あとは食べるだけとなったコオロギ。

羽や後ろ足を取り除くのは逃避防止とも考えられますが、むしり取った羽や後ろ足を必ず吐き捨てたり、体を食べた後に残された羽や後ろ足には目もくれないで去っていく所を見ると、やっぱりおいしくないんでしょうね。

おいしくも無い羽や後ろ足を食べていただなんて、ウチに来た当初はよっぽどお腹がすいていたのかもしれませんね。

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