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2006年11月21日 ドアホン
ピンポーン、ピンポーン、ピンポーン・・・・・

「こんな時間に一体誰だよ」
時計を見ると明け方の4時。こんな時間に呼び鈴(よびりん)を鳴らすなんて正気の沙汰とは思えない。

ピンポーン、ピンポーン、ピンポーン・・・・・

ウチの呼び鈴は一回押すと「ピンポーン」が3回連続して鳴る。それが3回以上続いているという事は、呼び鈴のボタンをずっと押し続けているという事。

「一体何のために・・・」

深夜の呼び鈴は、我が家だけでなく回りじゅうに響き渡っているはず。少しでも常識のある人ならご近所の迷惑も考えて呼び鈴を押し続けるなんて事はしないでしょう。

ピンポーン、ピンポーン、ピンポーン・・・・・

「たくっ、もー」
これ以上鳴らされたんじゃ、ご近所様に顔向けできない。とりあえず鳴らすのをやめさせなくちゃ。急いでベッドから飛び起き、玄関へ向かって階段を駆け下りる。

「どなたですか」

玄関のドア越しに話しかけるが返事がない。しかし、呼び鈴は鳴り続いている。
ドアの横は曇りガラスになっている。もし呼び鈴を押している人がいるなら、曇りガラスの向こうに姿が見えるはず。さらに、もし人がいるならセンサーライトが反応し点灯しているはず。

「どなたですか」

もう一度問いかけるが反応はない。ドアを開けて確認したいが、寝ぼけてまともな状況判断を下せない脳が「とりあえず、それは危険なような気がする」という、ごく一般的な判断を下している。しかし、このまま呼び鈴を鳴らしておくわけには行かない。

寝ぼけた頭、うるさい呼び鈴・・・・・
考えるのがもどかしくなり、意を決してドアを開けようと思った時、間一髪で解決策が浮かんだ。

「そうだ、呼び鈴の電源を切っちまえ」

呼び鈴へ電気を供給しているコンセントを引っこ抜く。
晩秋の未明の静けさが、辺り一面を支配する。

「なにがどうなっているんだよ」

たぶん、誰かのイタズラでしょう。呼び鈴にセロテープか何かで細工し、押されたままの状態にして逃げ去った。私も子供の頃、何回かやった記憶があります、「ピンポンダッシュ」。
さすがにセロテープは使いませんでしたけど。
それが眠らない街「東京」と、現在の社会情勢に合わせて進化した。まあ、そんなところでしょう。騒音で近所の人の安眠を妨害するような、マヌケな強盗はいないでしょうからね。

騒音と眠気さえなくなれば、さして難しい推理でもなさそうです。
不安がる家族をよそに玄関のドアを開ける。私の体温に反応してセンサーライトが点灯する。明るく照らし出された玄関回りをとりあえず確認するが、そこに人の気配はなし。
まあ、予定通り。そして呼び鈴を確認すると・・・・。

「なにもないぞ」

そこには予想していたセロテープなどの細工は一切ありませんでした。
試しにボタンを押してみる。押すと凹む、そして離すとバネで元に戻る。
押し込まれたままになっていたという事でもなさそう。

「う〜ん」

とりあえず、家の中に戻って呼び鈴の電源を入れてみると・・・・。

ピンポーン、ピンポーン、ピンポーン・・・・・

どうやら壊れちゃってたみたい(^_^;)
しかし、なにも明け方の4時に壊れることもないでしょうに。
張り詰めていた空気が一瞬にして緩むと、冷えた体が温かい布団を恋しがり、家族はそれぞれ夢の続きを見に、自分の部屋に戻って行きました。

次の日。

「呼び鈴が壊れていたんじゃ、来客があっても分からないよ」
そりゃそうだ。ご近所に居留守を使ったなんて誤解されないためにも、早目に呼び鈴を直しとかないとね。

しかし、今使っている呼び鈴はかなり古いもので、あちこち錆びてしまっている為、とても直して使えそうにない。新しいのを買わなくちゃね。

「どうせ買うなら、ドアホンにしてよ」

ウチについていた呼び鈴は古いタイプのもので、来客とインターホンで会話が出来るものではありませんでした。別にドア越しに「どちら様でしょうか」と言ええばよい事なので、私はまったく気にもしていませんでしたが、せっかく新しくするのですから、それくらいの機能はあった方が良いでしょう。

さっそくインターネットで検索です。

ドアホン、ドアホン、ドアホン・・・・パナソニックのドアホン。

インターネットで調べてみると、種類も多く、事業にかなり力を入れているのはパナソニック(ナショナル)のようでした。そしてその次はアイホン。アイホンはドアホンが主力商品ですからいわば老舗の専門店といったところでしょうか。

「すげえなあ、ドアホンて、こんなになってるんだ」

Panasonicのホームページに行ってみると、そこにはまるで携帯電話のような無線端末で、来訪者の顔を見ながら対応する主婦の写真。ドアホンは私の知らないうちに、ワイヤレスになり、携帯型になり、カラーテレビドアホンへと進化していました。その名も「どこでもドアホン」。

「すんげ〜な〜、一体いくらぐらいするんだよ」

とても買える様な代物じゃない事は分かっておりますが、とりあえず、興味本位でその値段を調べてみると・・・・

こんな感じ

う〜ん、びみょ〜。確かにカラーテレビが付いたドアホンで、しかも子機がワイヤレスで持ち運べるという事を考えると、4万円という価格は安いと思いますが、その使い道がドアホンだけとなると・・・・・う〜ん。たかが呼び鈴、出せて1万(^_^;)

「他のメーカーは・・・」

さらにインターネットでの検索が続きます。
松下のドアホン、ナショナルのドアホン、パナソニックのドアホン・・・・って、みんな同じメーカーじゃん。どうやら携帯電話やカラーテレビの技術を持つPanasonicと、住宅を手がけるパナホームがあるという強みで、松下グループが市場をリードしているようです。

「となると、パナソニックで決まりかな」

パナソニックにも、テレビ付きじゃない、安いドアホンが用意されていますので、そちらで検討してみましょう。

「しかし、こんなんで大丈夫か・・・・」

今までのチャイムは階段に設置していました。ちょうど1階と2階の中間。大音量でしたので、どの部屋にいても十分聞こえました。しかし、ドアホンなる物は、どれこもれもみんなまるで安物の壁掛け電話。一昔前のビジネスホテルに付いていたような代物。こんなのが1階でピンポーンと鳴っても、2階にいる人には聞こえないでしょう。

かといって、階段の真ん中に置いたんじゃ、1階にいても2階にいても出るのが不便だし、最悪、1階でも2階でも聞こえない事になってしまう恐れも。

「となると、本体を増設する必要がありそうだな」

来訪者が呼び鈴を押すと、1階と2階に置いた2台の本体が鳴るようにする必要がありそうです。しかし、そんな便利なモンあるわけないよなぁ〜って、思いながら探していたら、なんとありました。

アイホン IES-1G/A

しかし、価格が2万円て、なんだよ〜。
あと2万円出せば、ワイヤレス子機付きのカラーテレビドアホンが買えちゃうぞ〜。
玄関から1階の本体までの配線は既存のものを使うから良いとしても、玄関から2階の本体までの配線は自分で引かなくちゃならないのも面倒だし。

「設置する場所は、結局、今ある電話機の横になるんだろうな」

1階の電話の親機の横に呼び鈴本体、そして2階の電話の子機の横にも呼び鈴本体。
電話機の横に電話機があるなんて滑稽と言うより無駄ですね。

「電話機・・・・」

そうだ、電話機が使えるかも。最近の電話機は「ドアホン対応」なんて書いてあるじゃないか。
もしかしたら、ウチにある電話機もドアホンに対応しているかもしれない。

ウチの電話機は最新鋭とはいえませんが、そんなに古くもないものです。
私の弟が借金返済できずに長野の山奥でトンネル工事の強制労働をさせられるというシナリオと、これまた弟が株で大損したため命が危ういというというシナリオの振込め詐欺の電話を母がまともに受け合い、真っ青な顔で私に相談してきたのを機に、ナンバーディスプレイ付きの電話機に交換しました。

番号非通知は「番号通知でおかけ直しください」とのアナウンスが流れ着信拒否。
知り合いの携帯電話の場合は事前に登録しておいて鳴り分け。
そして、知らない携帯電話の場合は、電話に出ずそのまま留守番電話へ・・・・。

振込み詐欺のせいで、新しい電話機を購入し、NTTにナンバーディスプレイの月額使用料を払い続けるという被害に会ってしまいました。まったく、余計な事をしてくれたもんです。

その電話機を調べてみると、ドアホンを接続できるような端子はどこにも付いていません。

「やっぱ、ドアホン対応じゃないんだ」

とりあえず電話機の型番を控え、インターネットで検索してみると、なんとそこには「テレビドアホン」対応の文字が!。

「対応してるじゃん!」

対応しているみたいです。
しかし、電話機本体には入力端子など、どこにも付いていませんでした。

「いったい、どうやってドアホンを接続するんだ」

パイオニアのホームページをくまなく調べていると、その方法が少しずつ分かってきました。

どうやらドアホンターミナルボックス TF-TB2 (左の写真)というものを使用するみたいです。

本体と、電話機と本体を繋ぐ専用コードと、
呼び鈴と本体を繋ぐ長いコードが入っています。
NTTから来た電話回線コードと、玄関の呼び鈴から来たコードをドアホンターミナルボックスに繋ぎ、そしてドアホンターミナルボックスと電話の親機を専用コードで繋ぐ。
この専用コードは電話回線のジャックと同じ形をしているのですが、中のコードが2本から6本に増えているみたい。

その増えた分をドアホンの回線として利用しているようです。

ですから、電話機本体には専用の入力端子がなかったんですね。

ドアホンターミナルボックスはメーカーごとに用意されているようですが、ドアホンアダプタと言ったり、ターミナルボックスと言ったりで、各メーカー によって名称が異なるようです。

「これはいい!」

ターミナルアダプタTF−TB2 と、呼び鈴TF−DR2 (左の写真)をセットで買っても12,000円程度。

これで、電話機の横に電話機を置くような、ばかげた事をしなくても済みますし、今の配線の大部分がそのまま使え、さらに電話機の子機が使えますので、玄関から2階まで配線を引くような、面倒な作業もなくなります。

それに、電話機の子機はワイヤレス。どこにでも持ち運びが出来ますので、テレビモニターは付いていないものの、「どこでもドアホン(モドキ)」です。一人でお留守番の時なんか、ここぞとばかりに大音量で音楽を聴いても、電話の子機さえ耳元に置いておけば、電話と来客の両方に対応できます。

自宅と道路を挟んで向かい側が職場の私には、もっとすごい使い方があります。

「またこんな物、買って!」

クワガタの飼育用品などをまとめ買いした時なんか、ガミガミ言われるこのせりふ、嫌ですよねぇ〜。でもこの「どこでもドアホン(モドキ)」さえあれば、もうそんな小言からおさらばです。

配達を着日指定の午前中にしておきます。そして配達当日の午前10時くらいになったら、電話の親機の呼び出し音を鳴らないように設定し、子機をこっそり持ち出す。
運送屋さんが配達に来て呼び鈴を鳴らすと、鳴るのは私が持っている子機だけ。

急いで外から玄関に回り込み「こちらにお願いします」と、荷物を会社に運び込めばもう大丈夫。あとは隙を見てこっそり家に移せば、小言を言われる事もなくなります。

でへへ、夢のような生活が始まりそう(^u^)
さっそく発注しちゃいました。

2、3日で品物が届きました。

どんな動作をするのか分からないので、とりあえず、テスト的に配線して実験してみる事に。
配線は簡単。今まで電話につなげていたジャックをターミナルアダプタに付け替えて、代りに付属のコードでターミナルアダプタと電話機を繋ぐ。

唯一、めんどくさいのが呼び鈴とターミナルアダプタの接続かな。

ネジで付属のコードを接続するんだけど、コードを差し込む部分がかなり奥まった所にあって、なかなか差し込めない。

でも、コードの先を「く」の字に曲げて、なんとか配線完了。

呼び鈴は2台取り付けられるようになっています。
でも、ウチはお客さんが2ヶ所から来るような大豪邸じゃないので1台で十分。

さあ、どうなりますか、実験開始です。

呼び鈴のボタンを押す。

「ピンポーン」

ん?ピンポーンと鳴ったのは呼び鈴だけ。

へ、失敗?と思った次に瞬間、電話の親機が、けたたましくプルプルプリプと鳴り出しました。
内線で子機から呼び出しを受けた時の音。
と、少し遅れて子機も鳴り出しました。こちらも内線で親機に呼び出された時の音。

ピンポーンというのは、来客者に対して「ちゃんと押されていますよ」という合図のために、わざわざ呼び鈴のスピーカーから出している音のようです。

確かに、呼び鈴を押してもピンポーンではなく、家の中からプルプルプルプって音しか聞こえてこなかったら、お客さんは不安になってしまいますもんね。
やっぱ、自動車のウインカーを出したらカチカチってスイッチングの模擬音が鳴るように、玄関の呼び鈴を押したらピンポーンって聞こえて来ないとね。

画面を見ると、そこにはご丁寧に「ドアホン1」の文字が。2台目のドアホンをつなげると「ドアホン1」と「ドアホン2」を使い分けて表示するんでしょうね。

子機の方にもしっかり「ドアホン1」と表示されていました。

「ドアホン」と表示されないと、内線と勘違いしてしまいますからね。お客さんなのに内線だと思って「なにぃ〜」なんて言って電話に出たら大変な事になっちゃいます。

さて、これで家族が出かけて一人ぼっちでお留守番の時でも、コードレス子機さえ持っていれば、道を挟んだ向かい側の会社にいても、来客や電話に対応する事が出来ます。
コードレスのドアホン付き電話機だなんて、留守番するには最高の道具ですね。
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