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2008年5月10日 オオクワ発酵マット
メスたちを産卵セットに投入してから、1週間がたちました。
今日は待ちに待った第1回目の産卵木の交換の日です。

なんてったって、この1週間、「鶴の恩返し」の二の舞だけは決して踏むまいと、産卵セットの様子を見たい気持ちをひたすら抑え、一度も中の様子を見る事無く、辛抱に辛抱を重ねてまいりました。

「さあ、産んでいてくれよ!」

期待と不安に胸を膨らませ、さっそく産卵木交換の準備開始です。

取り出した産卵木は、飼育ケース(小)に移し、マットで埋め戻す計画ですが、埋め戻すマットをちょっと贅沢なものにしてみました。

月夜野きのこ園さんで売っている「くわマット」。

通常の「埋め込みマット」より高価ですが、栄養価が高い「発酵マット」と呼ばれているものです。

発酵の進み具合によってカブトムシ用やクワガタ用などに分けられるようですが、「くわマット」はオオクワ向きの発酵マット。しかも粒子が非常に細かく、初令幼虫にぴったりです。

近くのホームセンターなどでオオクワ用の発酵マットを物色しましたが、初令幼虫向きの粒子の細かいものが見当たらなかったので、仕方なく送料上乗せのネットで購入する事になりましたが、送料上乗せとなると、まとめて買わなきゃ、めちゃくちゃ損した気分になるので、50リットルの大人買い。

3000円ちょっととは言え、またまた無駄遣いをしてしまったような・・・・。
まあ、来年使えば良い事ですし、先行投資と言う事で。最近は物価上昇が著しいですから、今買っておいた方がお得ですよね、きっと。

産卵木からマットへと出てくる幼虫は、高が知れていますけど、その幼虫たちに少しでも栄養あるものを、と言う親心。幼虫たちも私の気持ちに応えてくれる事でしょう。

飼育ケース(小)に2cmほど発酵マットを敷いて、産卵木の受け入れ準備完了。

さあ、産卵セットとの1週間ぶりのご対面です。

「どうなっているかなぁ・・・・」

1つ目の産卵セット、パコッ

「う、う、う、う〜ん」

びみょ〜。

エサは減っていない。産卵木の周りのマットはきれいに掘られていて、メスが産卵木に乗って、かなりの時間、作業をしていた事は伺えます。が、肝心の産卵木には、まったく変化が見られません。

「ウ、ウ、ウ、ウラだよな、産卵木の裏側だよな、重要なのは」

警戒心の強いメスは、地表に出ている部分には産卵せず、マットに埋まっている部分に産卵する事が良くあります。今回もそのパターンでしょう、きっと。

産卵木を鷲掴みにし、恐る恐る裏側を見てみると・・・・。

メスが産卵木に、ちょうど自分の体がすっぽり入るくらいの穴を掘って、その中に身を隠していました。

「こいつは、ヤバイ」

産卵に失敗した時に良く見かける嫌なパターンです。しかも、交尾していないメスでも産卵木を削るかどうかテストした時も、ほとんどのメスがこのパターンをしっかり踏襲していました。

「やっちまったかぁ」

やはり多少、小さくても確実に成熟しているオスを使うべきだったのでしょうか。

しかし、産卵木を良く観察してみると、5,6ヶ所ほど、明らかに一度掘られて埋め戻された痕が見られます。

かなり期待薄となってしまいましたが、今はこの埋め戻し痕に一縷の望みを賭けるしかなさそうです。

産卵木が1本しかなかったので、あっという間に産卵し終わってしまい、暇つぶしに自分が隠れる場所を削っていた、とも考えられますしね。

気を取り直して、2つ目と行きたい所ですが、今回の一番のネックはオスの未熟ですので、
1つがだめなら全部だめ、1つが良ければ全て良しとなる確率がかなり高い。
ですので、たぶん2つ目も、1つ目とほとんど変わらない結果になるような・・・・。

期待をせずに、パコッ。

「う、う〜ん」

産卵木の樹皮がはがされている分だけ、1つ目よりはマシといった所でしょうか。

とは言うものの、肝心の産卵木はあまり削られていないので、この辺は1つ目とほとんど同じ。

しかし、1つ目より2つ目の方が、産卵している確率が上がっている事は確かです。
このまま上昇ペースが続いてくれれば、産卵失敗の不安を払拭できます。

期待の3つ目、パコッ。

「やっちまった」

そう、まさにやっちまったという言葉がぴったりな状態。

産卵木はまったく削られておりません。マットの掘り返しもほとんど無く、メスは産卵木の周りを多少動き回ったものの、そのまま産卵木の下で休眠に入ってしまったようです。

「はぁ〜」

失意の中での4つ目、パコッ。

「おおっ」

なんか、めちゃくちゃいい感じ。

オスの未熟さや、前回までの悲惨な結果さえなければ、産卵していると太鼓判を押しても良いような削られ方です。

「この産卵セットだけは」と期待したい所ですが、オスの未熟さが最大のネックですので、このセットだけ例外扱いという訳には行かないのが辛い所。

「裏はどうなっているかな」

産卵木を手に取り、裏の様子を見てみると・・・・

産卵木に自分の体がすっぽり入る穴を掘り、メスが隠れておりました。

これって産卵失敗のパターンだよなぁ(^_^;)

最後の産卵セットにもケチが付き、散々な産卵木交換になってしまいました。

「成熟したオスで、交尾からやり直すか・・・」

今からなら遅くないかな。でも、今年は挑戦の年と決めましたので、初志貫徹、このまま計画を進めたいと思います。とは言うものの、来週の産卵木交換でさらに状況が悪化していたら挫けちゃいそう(笑)。

今期の飼育が6月半ばにして終わりを告げるか、はたまた来年、再来年へと続き、大きな実を結ぶか・・・・7対3、いや8対2ぐらいかなぁ(^_^;)


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