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2008年6月22日 初令割り出し
産卵セット開始から2ヶ月にも及ぶ初令割り出し作業が終了いたしました。

感想は・・・・さすがに疲れた(^_^;)

産卵木は1週間産卵させた後、新しい産卵木と交換。産卵させた産卵木は3週間寝かせたあと割り出しという、初令幼虫割り出し方法。一見簡単そうですが、実際は毎週欠かさず何らかの作業がありますので、かなりの負担になります。

しかも、例年なら1回で済んだ割り出し作業が、毎週小出しになるので、オオクワガタの道具を引っ張り出して来たり、洗って片付けたりといった作業がとても煩雑。
好きじゃないとやってられないです(^_^;)

でも、割り出す幼虫は、みんな菌糸ビンに投入するには最も適した初令初期の幼虫。

弟たちが孵化するまで、朽木を食べて飢えをしのいでいたお兄さんたちも、お兄さんたちのために死亡率の高い卵の状態で割り出されていた弟たちもいません。

みんな平等、そして最も理想的な初令幼虫で割り出せるんですから、苦労のしがいもあるというもんです。

ただ、産卵数にばらつきがあり、メスによっては数が伸び悩むのが欠点といえば欠点かな。
この辺を解決する良い手立てを考えなくちゃね。

今日は最初の産卵セット開始から約2ヶ月。例年のスケジュールですと、1ヶ月の産卵セットのあと、産卵木を1ヶ月寝かせ、2ヵ月後の今日が割り出しと言う事になるんですよね。

産卵木の中で2ヶ月間過ごした例年の長男と、1ヶ月で菌糸ビンに移った今年の長男とでは、やはり大きさが違うようです。

こちらが1回目に割り出された、今年の長男の写真。ビンはハチミツ600です。

どうです、ずいぶん大きく育っているでしょ。

例年なら、産卵セット後2ヶ月という同じ条件ながら、このサイズの幼虫はなかなか出て来ません。しかし、今年はビンの側面に現れた7頭がそろいもそろってこのサイズ。ビンの側面に現れていない残りの19頭の中には、もしかしたらもっと大きなやつが潜んでいるかも。

こういった「菌床の魔力」を目の当たりにしてしまうと、菌床産卵の誘惑がまた頭をもたげてきます。ただ、複数頭飼いは幼虫の成長を阻害する事が分かりましたので、なるべく早く割り出して単独飼育に移すとなると、菌床産卵と言えども菌床を食べる期間はごくわずかなんですよね。

それでも幼虫たちのために、来年は菌床産卵の初令割り出しなんて贅沢な事やってみようかな(笑)。

さて、最終回の割り出しはと言いますと、もう今回は無いだろうという諦めムードの中、いきなりセットナンバー「1」から、前回と同じ4頭の幼虫を割り出す事が出来ました。

このメスは1回目から順に7、5、4、4頭と、数は少なめですが、コンスタントに産卵数を増やし、結果、20頭の幼虫と3個の卵の割り出しに成功しました。例年より体格に優れた親虫ですので、23頭ではかなり物足りないですが、産卵木を毎週交換されたストレスを考えると、これくらいがアベレージなのでしょうか。

セットナンバー「2」。こいつはやってくれました。

全体の半数近い結果を残してくれた今年のMVP(Most Valuable Parent)。

このメスの活躍が無ければ、産卵木を交換する事への偏見から、抵抗感や罪悪感のようなものが私の心に生まれてしまっていたかもしれません。

「産卵木を交換しても、産むメスは産む」

その事を教えてくれた、たいへん貴重なメスです。
で、今回も7頭もの幼虫を割り出し、その偉業をさらに揺ぎ無いものへと発展させました。

セットナンバー「3」と「4」のメスはちょっと神経質だったのかな。
今回割り出せたのは1頭と2頭。産卵総数も16頭と12頭に終わりました。

将来、親虫として使用する予定がある成虫は、静な場所でストレスを与えず飼育するより、あえて人の出入りが激しくうるさい場所で飼育し、人に慣れさせる事も必要かなと、考えさせられた親虫でした。

産卵セットナンバー
「1」
「2」
「3」
「4」
合計
割り出した幼虫
1回目
2回目
3回目
今回



15
10







26
26

14
割り出した卵
1回目
2回目
3回目
今回













11

合計
23
39
16
12
90

親虫たちから、全部で90頭もの幼虫を預かりました。責任は、もちろん重大です。
1頭の落伍者も出さず、そして1mmでも大きな羽化を目指し、がんばって行きたいと思います。


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