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加湿器
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2007年1月13日
今まで使っていた加湿器が古くなったので、新しい加湿器を買いに行きました。

店員さんによると、最近の加湿器の主流は「気化式」との事。ファンで水に風を当てて、水を気化させる方式。水を熱して蒸発させる「スチーム式」に比べると、電気代が安くなるという優位性があるらしい。

「水に風を当てて気化させる」と聞いて、一番最初に頭に浮かんだのは冷風機。
水は気化する時に大量の熱を奪うため、当てた風はかなり冷たくなる。
その冷たい風を利用して、夏に涼もうと言うのが冷風機。

「と、言うことは、気化式の加湿器から出てくる空気はかなり冷たいはず」

そう思い、店員さんに気化式の加湿器を実際に稼動させてもらうと、予想をはるかに超えた冷たい風が、予想をはるかに超えた勢いで排出されてビックリ。

「こいつはクワガタの温室に使えるかも」

冷風機に比べると、気化式の加湿器はコンパクトで低出力。
風も上方に排出されるため、狭い温室を冷やすにはもってこいです。

夏場のクワガタ温室の高温対策に思いを馳せていた時、1つの疑問が頭に浮かんだ。

「気化式の加湿器で部屋が冷やされたら、その部屋を暖めるためにエアコンに負担がかかるんじゃ・・・」

スチーム式の場合、火傷するほどの空気が排出されるため、部屋を暖める効果もあり、その分エアコンの負担が減っているはずです。しかし、気化式の場合、あれだけ大量の冷気が排出されるとなると、エアコンの負担はかなり増すはず。

スチーム式の加湿器が部屋を暖めればエアコンの電気代が減る。逆に気化式の加湿器が部屋を冷やせばエアコンの電気代が増える。結局、閉鎖された空間の温度を一定に保ちながら、一定量の水を蒸発させるエネルギーは同じになるのだから、スチーム式も気化式も電気代はそれほど変わらないのではないでしょうか。

電気代が安くなる条件としては、春先、スチーム式が出す熱量によって部屋の温度が高くなりすぎてしまった場合だけ。しかし、日本の気候を考えれば、スチーム式が出す熱量だけで部屋の中が十分暖かくなるような季節には、もう加湿器は必要ない気もする。

「電気代が年間12,000円もお得」とデカデカと書かれた文字の下には小さな文字で「1日10時間、180日運転した場合」と書いてあった。湿度を感知して自動運転する加湿器が1日10時間も稼動するのだろうか。そもそも1年の半分近くも空気が乾燥した状態が続くものなのだろうか。

価格的にも機能的にもサイズ的にもクワガタ温室の夏場の高温対策に使えそうな機器を見つけたのはうれしかったのですが、メーカー側の過大広告とも言える表示に何ともやりきれない思いが残った週末でした。

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